女体山【四国百名山】

こんにちは四国グラフィです。

今日は四国百名山レポ、香川県の女体山を紹介いたします。

※この記事の元となった登山は2022年1月です。

女体山とは

女体山(長尾女体山)
標高774m
香川県さぬき市
四国百名山

矢筈山
標高788m

女体山(にょたいさん)は四国百名山のひとつで、香川県さぬき市の大窪寺から北に連なる山として矢筈山と並んで有名です。

大窪寺は四国八十八ヶ所札所であり、特に近年は紅葉シーズンに一般観光者にも人気を博しています。

低山ではありますが山頂からは讃岐平野と瀬戸内海を見通すことができ、展望の良い山です。

この一帯で女体山の名を持つピークは2つあり、地名に由来して今回目標とする774m地点を長尾女体山、東に位置する方を石田女体山と呼ぶそうです。

お遍路さんや参拝者など多くの方が登られており、通年登山可能ですが今回は冬に登った記録をお届けします。

登山道

  • 大窪寺より登り往復する
  • 前川ダム付近の道の駅ながおを起点とする

以上の2択が代表的な登山ルートです。

①大窪寺より直登ルート

前者は、女体山まで1時間程度で余裕を持って登ることができ、大窪寺に参拝された方々もよく歩かれています。
手早く登頂することができ、最も手軽なハイキングコースでしょう。

②前川ダム遍路道ルート

後者は、前川ダム、女体山、大窪寺を繋ぐ山道は「四国のみち」に指定され遍路道として歩かれているため、案内は豊富で登山道も整備されています。
4時間弱の行程になりそれなりに体力を要しますが、歴史道の散歩を楽しむことが出来ます。
帰路はピストンするか、大窪寺からのバス停を利用して道の駅へ戻るかたちになるでしょう。
2時間おき、日に4便ほどバスが出ているようです。

今回は前者、大窪寺より女体山に直登し、周辺の矢筈山と東にもある女体宮へ足を伸ばして戻るコースを歩きます。

アクセス

大窪寺は香川県と徳島県の境界付近を走る377号線沿いにあります。

駐車場は広く第1.2駐車場が整備されており境内にはトイレもあります。

時期・時刻によっては露店も立ち並んでいます。

香川県からは高松東IC、徳島県からは脇町ICから林道に入れば到着しますし全面舗装道路です。

冬季は積雪や凍結の恐れがある道なので注意してください。

四国八十八箇所靈場會 大窪寺
https://goo.gl/maps/NCze3TwDJ3HRBpkE7

ルート確認

S大窪寺~大久保寺奥の院
~林道出合~長尾女体山~矢筈山~石田女体山
~林道出合へ戻る~G大窪寺

参考HP ← ハイキングコース紹介

大窪寺より女体山への登山道は、境内より伸びています。
本堂に向かって左手より登り始め、まずは寄り道して大窪寺奥ノ院へ。

その後林道出合を越えて女体山へ登頂し、再度林道に降りてすぐ西に位置する矢筈山へ登頂してから往路を戻るのを基本とします。

今回はもうひとつの女体山、東にある762m地点の石田女体山に向かってから大窪寺に戻ることにしました。

YAMAP地図

登山開始

大窪寺の本宮左手より登山道に入り木組の階段を歩いていきます。
登り始めはやや急ですが、長くは続きません。

時折ベンチが設置されているほか、一帯の自然や地理についての案内板が示されています。

登り始めまもなく展望所もあり、天気が良ければ剣山系までを視認することができます。

20分程度で分岐があり、まずは左手に進んで大窪寺奥の院「胎蔵ヶ峰寺」へ寄り道しましょう。

やや荒廃してはいますが、幾つかの地蔵尊が祀られています。
小屋の中には弘法大師様が修行したと言われる石窟があるのだとか。

女体山へ向けて進路を戻し、さらに30分ほどで林道出合へ出ます。

まずは正面に登山口の見えている女体山へ向かいましょう。女体山山頂はもうすぐです。

長尾女体山へ

ものの5分ほどの登りで山頂へ到着です。

女体山山頂には古い東屋と頂上を示す木杭があります。

少し北側に青木女体神社女体宮があり、せり出した岩の上から讃岐平野と瀬戸内海を一望することができます。

讃岐平野と瀬戸内海

こちらは雨乞いの神様が祀られており、女体山の名の由来となった女性の言い伝えがあるそうですよ。
お世話になった人のために雨を降らせて恩に報い、その後雨乞いの神として祀られたとか。

この周辺は休憩に最も適しています。
景色を楽しんだら東屋まで戻り、矢筈山方向へ降りていきましょう。

矢筈山へ

再び林道へ降りたらすぐに矢筈山への登り口があり、鳥居と案内板で示されています。

こちらも長くはありませんがまずまずの急登が出迎えてくれます。
尾根の途中で開けた場所があり岩の上からは南北それぞれを見通すことができます。

さて、軽いアップダウンを越えてゆき、15分程度で矢筈山山頂に到着です。

この山頂が示されている場所より奥に一等三角点のある最高地点がありますので、そこまで足を伸ばしましょう。

ここは東讃地方最高頂であり、西方向に讃岐富士(飯野山)を見ることができます。

石田女体山へ

矢筈山を降りて林道に戻ったら、舗装道を東に歩いて石田女体山を目指します。
この区間は全て舗装道を歩くことになりますが、東の女体山にももうひとつの女体宮がありますので是非足を伸ばしましょう。
路面が凍結していたら山道よりも滑りやすいので冬は注意して。

20分少しで右手山側に鳥居が見えますので、そこが山道になっており、すぐに女体神社に到達です。

ここからは屋島五剣山を眺めることができます。

奥にはベンチとテーブルがあるので、ハイキングならばこちらで休憩するのも良いでしょう。

なお、地図上では尾根渡の道が描かれていたりもしますが、周辺を探してもそれらしい道は確認できませんでした。
大人しく林道沿いに歩いて往復するのが良いかと思われます。

下山

石田女体山まで到達したら再度林道を戻り、長尾女体山の麓まで戻り、林道出合より大窪寺への帰路を歩いて大窪寺へと下山します。

女体山麓から大窪寺まで帰路は30分程度でした。
今回の活動時間は3時間22分、歩行距離は6km。

登りだしが午前であれば、帰路は暖かい日差しを受けながら戻れるでしょう。

この日は山間部でサルが鳴いているとすれ違ったおじさんが教えてくださいました。

確かに野生動物のフンが落ちているのを目にしたので、動物よけの鈴などはあった方が良いかもしれません……。

おまけ 東女体山

今回は登りませんでしたが、3つ目の女体山が石田女体山のさらに東に位置しています。

鳥居の前からさらに林道を東に歩くと、20分程度で南側に折れるカーブがあり、その付近より東女体山へ続く入口があるそうです。

標高は673.5m、小さな祠と三角点が設置されています。

余裕のある方は是非さらに足を伸ばしてみてください。

東女体山
https://goo.gl/maps/nMjhZNdbHpmBHMZ7A

あとがたり

歴史あふれる女体山周辺を大窪寺より歩きました。

いかがでしたでしょうか?

今回のルートだと余裕を持って歩けてハイキングにもぴったりです。

大窪寺自体も春は枝垂れ桜、秋は紅葉が見事で、有名な景勝地となっていますのでそれらの季節ならなお楽しめます。

僕も次は大窪寺に花を観に来たいですね。

前川ダムより昼寝城跡、来栖渓谷などを越えて遍路道を歩くルートも残っていますので踏破したいです。

それではここまでありがとうございました。

また次の記事でお会いしましょう。

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