心構えのススメ

こんにちは四国グラフィです。

この隙自語シリーズでは『登山のことは全く知らないけど、これから四国の山に登ってみたい! 』という貴方の為に、登山をはじめるにあたり必要な準備についてまとめてみようと思います。

初回に当たるこの記事では、同じ初心者の僕の立場から、四国で登山をはじめる上で知っておいてほしい心構えについてお話しさせて頂きます。

リスクを伴う『登山』

結構堅苦しい話になるのですが、やはり大事なので最初にこれだけは述べておきます。

登山をするにあたりまず知っておいて頂くべきは、『登山はそれなりにリスクのあるレジャー』であるということです。

これから山に登ってみたいと思いブラウザを開いたことのある方ならば、大体が登山についての注意喚起の記事は目にしたことがあるかと思います。

キャンプや登山をはじめとするアウトドアは、近年コロナ禍を背景に空前のブームを迎えていますが、その一方で事故や怪我などに見舞われる方も数多くおられます。

登山で起こりうる事故には、もちろん自然の脅威というべき予見できない天候の変化やルート崩壊、地震、落石、雪崩ほかによるものもありますが、登山者側の準備や知識、あるいは経験不足によるものも多くを占めていると思われます。

もちろん最初は誰しも未経験、やっている中で成長していくものですが、安全に楽しく経験を積んでレベルアップしていきたいですよね。

なので少しでも安心安全に、何よりも長く登山を楽しい趣味として過ごせるよう、ちょっとだけご提案をさせて頂きます。

失敗談

というのも僕、登山を始める前に友達に連れられていった山で結構怖い状況に陥ってるんですね。

雪が積もっているわけでもない、たかが四国の山だし、人気の山なんだから大丈夫……そう思っていた時期が僕にもありました

そこは四国内では結構標高の高い山で、装備もろくに揃えずに持っているものを使い、真夏にバテきってからも無理に登頂を目指した挙句、雨に降られてルートを外しながらかろうじて下山しました。
GPSすら起動していませんでしたし何なら電池も切れそうでした。やまっぷ? 何それ? 美味しいの? 状態です。あと極度の疲労で帰りに車を擦りました。

今考えたらわかります、あの時の自分は終わってました。やるべきことを何もしていない。

あの時は本当に目の前に遭難の二文字が見えていましたね。
反省と後悔でその山にしっかり登り直すために色々と勉強して今に至るのですが。

あとよく言われる『登山は自己責任』というのも身をもって学びました。
あの時に何かあったとしても、声をかけてくれた友達の責任ではありませんからね。

まぁ山に登っている方に話したら白い目で見られること請け合いのエピソードなのですが、そんなこんなで今の考えに至っているということが少しでも伝われば幸いです。

提案:登山の原則

ただ怖い怖い舐めるんじゃねぇというばかりでは何の役にも立ちませんので、僕から提案をさせて頂きます。

我々登山初心者及びエンジョイ勢にとって、登山とはどういう活動か⁉︎

をこう定義しましょう。

チーム全員で、
より安全に、
より確実に、
より楽しく、
山頂にたどり着き、
そして下山する。
それが無理なら諦める。

いかがでしょうか?
僕は本格的に登山を始めてから自分の中で登山をこう定義しました。
これを原則として、一行一行の要素全てを遂行しようと努める……とそう言い聞かせています。

自分で言いますが、結構これはよくできていると思って気に入ってます。
(同じことを言っている有名な格言とかがあったらごめんなさい)

3つのマイルール

続けて登山に臨む際の3つのマイルールも発表です。

3つのルールは

①下調べをサボらない
②装備と準備はオーバーにする
③『キツい』場面は多々あるが、
 『大丈夫かな』と思ったら引き返す

です。言葉は簡単ですが、毎回遵守するのはこれがまた難しいと感じています。
ちょっとだけ補足をしていきますね。

①下調べをサボらない

登山口の場所、行き方、駐車場、費用、ルート、行動距離、コースタイム、地形、ロープや鎖場の有無、渡渉の有無、その他難所、注意点……など。
下調べするべきことは枚挙に暇がありません。
準備するにしてもこの登山には何が必要か? を知るためにも必要ですよね。

特にルートに関しては、行けば何とかなるだろうと思って行くと困り果てたりします。
人気の山は懇切丁寧に案内板があったりもしますが、四国百名山に数えられていてもそんな山はごく一部です。

ですが、これが困ったことに一生懸命調べても出てこなかったりするんです。

もちろん『それは当たり前、地図を買って自分で読んで当たりを付けて行くものだよ』というご意見もあるでしょうが、現代ではwebとSNSで出てこなかったらそれ以上調べない人が大多数だと思うんですよね。

なので、そういった情報をまとめられたら、というのがこのブログを始めた目的でもあります。

あと、下調べは山を楽しむ上でも非常に重要だと思っています。
植物や鉱物、地名の由来、伝説、歴史、そういった知識は山行で目にするものをより意味ある鮮やかなものにしてくれるからです。
たまには登山ガイドの本などを購入して読んでみるのも楽しいですよ。

②装備と準備はオーバーにする

登ったことのない山に関しては何がどれくらいいるかを予想しづらいものです。

まぁいらないだろう、と思っても『持っていったけど使わなかった』は不正解ではなく正解だと思って準備をしましょう。

具体的にいうと、一番よく経験するのは夏場の水分と冬場の積雪対策ですね。

予想外に水分喪失が多く水が足りなくなった、とか、予想以上の積雪でアイゼンが必要だった、などの状況は撤退に直結します。

特に四国での登山は暑さとの戦いになるシーズンが長いですので、飲食料は余裕を持って準備しましょう。
エネルギー切れと脱水は判断力と注意力の低下を招きますし、大体怪我するのはそんな状況でです。

救急キットなども登山の必需品ですが、準備物に関しては他にも多くの記事が存在しますし、僕のザックの中身はまた別の記事にまとめさせて頂きます。

③キツい場面は多々あるが……

最後は

『キツい』場面は多々あるが、『大丈夫かな』と思ったら引き返す。

これはもう言葉の通りです。

行けるところまで行ってみようは不正解、とよく登山界隈では言われます。

原則に立ち返りましょう、我々初心者にとって登山とは『より安全により確実に楽しく、山頂にたどり着きそして下山する、それが無理なら下山する』でしたね。

僕はそうなのですが、皆さんも『大丈夫かな』って結構心の声で出てる時ありませんでしょうか?
その時点で『あ、現状ちょっと危ないんだな』と認識するくらいでもよいと思います。
切り上げて早めに下山したとしても、ちょっと銭湯にでも行って帰ればそれで良い1日なのです。

おわりに

何のために山に登るか? はその人それぞれで、良い景色を見るため、写真を撮るため、山頂でのコーヒーやご飯が好きだから……などなど、全て素晴らしいですしなんでも良いと思います。
山自体が好き、体を動かすことが好きで登山をされる方も大勢おられるでしょう。

うーん、そう言われてもわからないなぁ……と思われる方も心配ありません、一度登れば見つかります。

そういった最初に抱いた初期衝動を大事にして頂きたいなぁ、と思います。
競いはじめたらストレスを生じるものなので。

熟練者で『より険しいルートで』とか『より早く登頂する』といったことを意識されている方もおられるのは当然だとは思いますが、我々初心者にとってはそういった競技的思考をする必要はまぁないんじゃないかなと思います。
レベルアップして登りたい山に行くためには向上心はもちろん必要ですけどね。

特に今は色々なコミュニティで他の方の登山記録が簡単にみられるのでどうしても意識してしまいますし、厳しいルートや縦走登山、テント泊などの記録を見るたびに『あぁ、自分もこんなレベルでの登山がしてみたいなぁ』と感じることは多々あります。

また撤退の判断はやはり難しいですが、登っていると忘れがちですが諦めてもまた来たらいいだけなのですから。

最初に刻み込んだ自分の原則を胸に歩くよう心がけています。

あとがたり

いかがでしたでしょうか。
しこぐら中の人の登山の心構えのススメでした。

自分のようなビギナーが登山について語るのは恥かしい部分もありますが、それでもこのブログが目標としている『これから四国で登山をはじめる人のために』という視点で、自分の心構えを紹介させて頂きました。

次回の隙自語シリーズでは、具体的な準備物や装備品などについても紹介させて頂きますね。

それではここまでご覧いただきありがとうございました。

また次の記事でお会いしましょう。

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