一ノ森【四国百名山】

こんにちは四国グラフィです。
この記事では徳島県一ノ森について登山に必要な情報を写真と共にご紹介します。

見ノ越を起点に剣山からの縦走で登頂した記録をお届けします。

※この記事の元になった登山は2022年10月中旬です。

一ノ森 概要

一ノ森(いちのもり)
標高1955m
徳島県美馬市/那賀郡那賀町
四国百名山

一ノ森について

徳島県最高峰日本百名山の1つである剣山の近くにある山が一ノ森(いちのもり) です。
剣山からの縦走コースで主に歩かれています。

北からの直登路もあり、こちらはかつて山岳信仰が栄えた時代の剣山表参道にあたります。

剣山および次郎笈のおかげでやや影が薄い印象もありますが、この二山を別の角度から眺められる眺望はなかなかのものです。

一ノ森ヒュッテ

一ノ森の山頂付近に予約制の美馬市市営一ノ森ヒュッテがあります。

ヒュッテ前のササ原はテント場となっており数張分のスペースがあります。

一ノ森ヒュッテ

美馬市観光情報
https://www.city.mima.lg.jp/kanko/map/list/4042.html

詳細情報はこちら↑

槍戸植物群落保護林

剣山から一ノ森の稜線南側周辺はシコクシラベヒメコマツなどの針葉樹林の森です。
槍戸植物群落保護林として指定されています。

一ノ森方面の稜線
稜線上に設置された看板

登山口情報

今回は見ノ越登山口より剣山に登り縦走で登頂を目指しました。

直登コースとしては北方面の垢離取橋(コリトリばし) などから劔山本宮劔神社を経由して登る表参道コースがあります。

見ノ越登山口

詳細は剣山の登山記事をご参照ください。

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富士の池登山口

国道438号線沿いの垢取離(コリトリ) 地区、富士の池入口バス停周囲に登山口があります。
駐車スペースは数台分あります。

一ノ森まで垢取離よりおよそ3時間10分ほど。

途中で剣山龍光寺にいたりますが、ここに駐車してスタートすることも可能で、その場合は2時間ほどのコースになります。

コース紹介

剣山から一ノ森へ渡るためには2つの道があります。

ひとつは山頂より二ノ森を経て尾根を縦走する方法。
もうひとつは刀掛の松よりキレンゲショウマ群生地両劔神社を経由して一ノ森を目指す道です。

今回は剣山山頂へ登頂したのちに一ノ森へ向かい、刀掛の松への道で帰っています。

災害用保存食にも山ごはんにも

コースマップ

YAMAP地図 (筆者注釈)

行場跡

剣山は山岳信仰の対象として崇拝され、かつて修験者の行場として登られていました。

刀掛の松より一ノ森を目指す道の途中に両劔神社が残っており、そこから山頂を目指す道が断崖を登る鎖場をはじめとした修行場が残っています。

両劔神社 向かい左が鎖場

鎖行場・不動岩屋・蟻の扉渡りなど、現在も通過したり岩屋の内部を覗いたりすることができます。

鎖場は通過せずに一ノ森へ向かうことができます。

紅葉を撮るなら必携!PLフィルター

登山記録

剣山から一ノ森へ渡るところからお届けしていきます。
見ノ越登山口から山頂まではおよそ1時間40分ほどです。

剣山山頂

剣山山頂は平家ノ馬場と呼ばれるなだらかで広い頂稜です。

現在は植生保護のために渡し板の道が張り巡らされており、数カ所に休憩展望所多数ベンチが設置されています。

山頂には電波塔があり周辺は電波が良好なほか、綺麗な水洗トイレもあります。利用料は100円。

南西方向に山頂の標1等三角点が存在しており、その先には次郎笈への稜線が伸びています。

一ノ森への縦走路次郎笈と反対方向、山頂から東側へ向かいましょう。

まずは二ノ森へ

二ノ森へ

この縦走路はササ原に覆われた軽快な尾根渡りで、全体に歩きやすいです。

一ノ森との間に二ノ森のピークがあり、その付近で白骨樹や倒木の並ぶ林を抜けて再びササの間を歩いてゆく形になります。

尾根やや北側の道を歩いてゆき鞍部に乗れば振り返って次郎笈などがはっきり見えるように。

次郎笈
二ノ森山頂

15分ほども歩けばナナカマドの木の前に二ノ森山頂の看板。
山頂付近は針葉樹林に覆われ、白骨樹や倒木が並び独特の風情があります。

二ノ森の標高は1873m

二ノ森山頂には広場や休憩スペースはありません。
一ノ森までは再び軽快な尾根歩きです。

一ノ森へ

刀掛の松からの道と合流すると、最後の登りに差し掛かります。
登り切ると左手に一ノ森山頂の看板があります。

看板越しには剣山の広く平らな頂上が眺められます。

一ノ森頂上より

動画 山頂より

一ノ森三角点

一ノ森三角点はヒュッテを左手に見て南へ5分ほど歩いた先にあります。

こちらからは剣山次郎笈、その間に三嶺が見える素晴らしい景色です。

反対側にも徳島の平家平、雲早山、権太山など錚々たる山が並んでいます。

一ノ森から左次郎・右剣山 間に三嶺
次郎笈と三嶺

帰路 刀掛の松へ

二ノ森~一ノ森間の分岐点まで戻り、刀掛の松へ向けて右手へ進みます。

こちらは剣山尾根道コースへ戻る道になります。

トラバース道を進んでいくと穴吹川源流へ。
小さな滝に赤い橋がかかっています。

これを過ぎるとまもなくプレハブ仕立ての両劔神社です。

こちらは剣山山頂へ向かう行場跡の入口でもあり、両劔神社に向かい左手が鎖場、右手が尾根道コースへの道です。

両劔神社

今回は帰路の右手へ進み、岩の上の三十五社を目にします。
この周辺が夏場に黄色の花をつけるキレンゲショウマの群生地です。

手すりの組まれたトラバースの登りを進んでいきましょう。
この区間は山頂直下北面でもあり足元が滑ることも多いのでお気をつけて。

また見落としがちな大岩の影に古剣神社の祠があります。

大岩の下の古剣神社

なお尾根道途中からは先ほど源流を見た穴吹川が伸びていく景色も眺められます。

穴吹川と紅葉の景色

刀掛の松の分岐点へ戻るとベンチがあります。
休憩したら段差の道を降り西島駅・見ノ越へと帰りましょう。

参考コースタイム

見ノ越〜剣山〜一ノ森〜見ノ越コース

見ノ越登山口
 ~ロープウェイ西島駅 (45分)
 ~剣山山頂 (45分)
 ~二ノ森 (20分)
 ~一ノ森 (20分)
 ~両劔神社 (30分)
 ~刀掛の松 (20分)
 ~西島神社 (10分)
 ~見ノ越登山口 (30分)

活動時間 4時間10分
歩行距離 8.2km
獲得標高 843m

あとがたり

この年は紅葉真っ盛りの剣山を歩くことができ天気にも恵まれました。
そして一の森から鮮やかな次郎笈・剣山までを眺めることができてとても良かったです。

剣山系の山から見る左剣・右次郎の景色と逆の、左次郎・右剣を眺められる素晴らしい位置にあるのがこの一ノ森です。

剣山からは次郎笈へ渡る人の方が多いかとは思いますが、眺望も道のりもとてもお勧め一ノ森でした。

それでは今回もお読みいただきありがとうございました。

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