石鎚山 土小屋コース(前編)【日本百名山/愛媛】
こんにちはしこぐらブログの四国グラフィです。
この記事では四国が誇る百名山、石鎚山の最もポピュラーな登山道、土小屋コースについて紹介します。
※この記事の元となった登山は2021年10月中旬および2022年10月、2025年5月、2026年10月などです。
※記事を前後編に分割しています、後編はこちらから → 石鎚山(土小屋登山口) 後編
最終更新:2026年10月
石鎚山
概要と見所

石鎚山 (いしづちさん)
Mt. Ishizuchi
標高1982m
西日本最高峰
愛媛県西条市/久万高原町
日本百名山
新日本百名山
花の百名山・新花の百名山
四国百名山・百山
四国随一の人気を誇る石鎚山。
四国から2座選出されている日本百名山のうち1つ(もう1座は剣山)。
最高標高は天狗岳の1982mでこれは西日本の最高峰でもあります。
※近畿以西を西日本と定義した場合。
石鎚信仰
石鎚山は古くから霊峰石鎚として名高く、江戸時代以降に栄えた山岳信仰のメッカであり、日本百名山であるとともに日本七霊山にも名を連ねています。
いわばこの山域自体が神様というわけですね。
石鎚信仰の由来
石鎚山は7世紀飛鳥時代に役の行者(えんのおづぬ)により開山されたと云われています。
弘法大師をはじめ多くの行者が修行したとされ、源家や豊臣家など各時代の戦国大名、この地域を治めた藩主らからひろく信仰を集めたそうです。
御祭神
御祭神は石鎚毘古命(いしづちひこのみこと) で所願成就の神様であられます。
ほか玉持、鏡持、剣持の3つのご神像をお祀りされています。
石鎚神社 四社
石鎚山をご神体とする御社として以下四社があります。
- 口之宮 本社
- 土小屋遥拝殿
- 中宮 成就社
- 奥宮 頂上社
口之宮本社はJR石鎚山駅付近に近く瀬戸内海を望む北の麓のアクセスの良い場所にあります。
土小屋および成就社はいわゆる共に中腹7合目に位置し、それぞれ登山口として用いられています。
そして石鎚山の弥山山頂にある頂上社。
ここから眺める天狗岳の切り立ったシャープな姿は、信仰心を篤くするのも納得の神々しさ。
成就からの表参道コースで目にする4つの鎖場も信仰のシンボルとして印象深いです。

動植物と花の百名山
石鎚山周囲の樹林帯は暖帯林から亜寒帯林まで変化に富んでおり、亜高山帯針葉樹林(ダケカンバ、シコクシラベ等)として日本最南端であるとされています。
それゆえ多彩な動物が生息しており、国指定鳥獣保護区および林野庁森林生態系保護地域に指定されています。
また西日本一のその標高から高山植物にも富んでおり、花の百名山および新・花の百名山に紹介されています。
紹介されている植物はキレンゲショウマ、フガクスズムシソウです。

石鎚山・瓶ヶ森・伊予富士や面河渓谷など含む
登山に適した時期は?
通年登られていますが、この記事で紹介する土小屋へのアクセスに用いられる林道(UFOライン、石鎚スカイラインなど) は例年11月末から3月いっぱいにかけて通行不可となります。
冬は四国一の雪山となりますが、通年使用できるのはロープウェイ駅を用いた成就社からのコースです。
無雪期はさまざまなコースで歩かれており、特に秋の紅葉で登山客のピークとなります。
山頂付近の紅葉のベストシーズンは10月初旬〜中旬ごろで初心者から年に複数回登るベテランまで山頂は大混雑します。
そのほか春・夏は高山植物の開花時期となり、また標高から虫や湿度に悩まされることも少ないです。
冬と残雪期を除いた4−11月であれば初心者でも挑戦しやすく楽しめる山といえるでしょう。
石鎚山 頂上山荘
石鎚山山頂には有人ヒュッテがあり、例年5月〜11月上旬まで営業しています。
宿泊は完全予約制の大部屋。
10時〜15時で一般登山者も食堂が利用できます。

詳細は公式ウェブサイトをご覧ください。
石鎚神社 頂上山荘
https://sanso.ishizuchisan.jp
登山口とアクセス
石鎚山の登山コースは多くあり、難易度もさまざまです。
多く歩かれるコースとしては、初心者向けの土小屋コースとロープウェイを利用して登る成就社コース。
その他南西から面河渓沿いに登る面河コース、ロープウェイ開通以前に歩かれた遠路の西之川コースなど。
縦走コースでは堂ヶ森・二ノ森からのコースなどがあります。
土小屋登山口
土小屋は、岩黒山・筒上山などへの起点にもなっています。
アクセス
土小屋への主な交通手段は自動車になります。
四国外からお越しになる方でもレンタカーを利用している方もちらほら。
公共交通機関を利用して登る場合は成就コースの方が良いでしょう。
- 高知市 → 土小屋 約2時間40分 (林道瓶ヶ森線or石鎚公園線)
- 松山市 → 土小屋 約2時間10分 (石鎚スカイライン)
西は石鎚スカイラインの終点にあたり、東は瓶ヶ森林道(UFOライン) との合流部付近となります。
案内は豊富なので道迷いの心配はありませんが、走行距離は相応に長くなるでしょう。
なお高知県側からアプローチする際には194号線を北上する中途で石鎚国定公園の案内がありますので、いの町本川にて40号線へ入るルートも選択できます。
この途中ではわかりにくいですが手箱山への登山口もあります。
通行止め・通行規制などの情報はこちら→ 石鎚山系 公式WEBサイト
石鎚山 土小屋コース

尾根道をおおよそ西北西に緩やかに高度を上げてゆき、二ノ鎖手前の元小屋で成就社からの表参道と合流。
そこから二ノ鎖、三ノ鎖の2つの鎖場を経て石鎚山弥山(みせん) 山頂に至ります。
鎖場については迂回路があり、むしろこちらを主に考えて降りたほうが良いかもしれません。
石鎚山の鎖場
二ノ鎖:長さ65m
三ノ鎖:長さ68m
特に三ノ鎖は全国有数の長さを誇る急峻な岩場です。
それぞれに迂回路も整備されていますので自信のない方も安心して登頂を目指せます。
鎖場は危険も伴い重大事故も起こっていますので、くれぐれも用心して。
先行者がいれば落石の危険も増しますのでヘルメット持参を推奨です。


所持品の注意
無雪期の石鎚山は特別な登山グッズが必要な場合が少ないですが、いくつか注意点を挙げておきます。
- 上着(山頂用)
- グローブ・手袋
- ヘルメット
- 小銭
- 山荘用のお金・マスク
夏場でも山頂は風が通り冷える場合が多いので、必ずライトシェルなどの上着は持参しましょう!
鎖場に挑戦するならば使い慣れたグローブおよびヘルメットを持ちましょう。
また二ノ鎖元小屋のトイレは管理維持費として使用料100円です。
ほかお参りのためにも小銭を持参しておきましょう。
山頂石鎚山荘を利用する場合はマスクとお金を持参しましょう。
登山記録
時期は10月中旬の平日の紅葉シーズンです。
日の出と同時に高知市を出発し、それでも土小屋駐車場はほぼ満車の状態でした。
山頂でご来光を見て下山する方々もおられるので、その方々とは入れ替わりでちらほら出ていく車もあります。
駐車したら9時前くらいから登り始めました。天候は晴れ、雲が目立ちます。
土小屋登山口より


登り始めから、尾根に乗って緩やかな登りの道が続きます。
序盤は時折ぬかるみがある以外は難しいところはありません。
修験の道として登られていた石鎚山、この山での挨拶は「おのぼりさん」「おくだりさん」と声を掛け合うようで、年配の方には時折そのように声をかけていただきます。
20分程度で鶴ノ子ノ頭の麓を通る巻道へ入ります。
この小ピークは道がなく、もし登頂したい場合はずっと藪漕ぎを覚悟する...とのことです。


土小屋コースには二の鎖元小屋まで3箇所にベンチが設置されています。
ベンチ1を過ぎるとやや急な階段の登りが登場するようになります。
周囲が背の低い笹にかわり、ところどころ目指していく石鎚山の北壁が眺められるようになります。
階段を登り終えたらやや降り気味に歩き、ベンチ2の広めの休憩所に着きます。


東陵分岐部より
もう少し進んで、山頂まで1.6kmの場所でベンチ3です。
ここは東陵コースの分岐部でもあります。


東陵コースについて
東陵コースはベンチ3から西へと分岐して進み、ササ原の藪漕ぎと絶壁登りを越え、通常の逆側から最高地点である南尖峰・天狗岳を目指指定くバリエーションコースです。
恵まれた景色やシャクナゲの群生、矢筈岩・大砲岩をはじめ魅力ある景観もありますが、基本的には危険度の高い熟練者向けのコースです。
昔から通行者が多くバリエーションコースと認知されていますが、通常の登山道と同じように突入するのは避けましょう!

歩く場合は経験のある方とともに。
自然環境を傷つけぬように注意してください。
二ノ鎖元小屋へ
ベンチ3より、今度は石鎚山頂北壁を左前方に見て二ノ鎖元小屋へ歩いていきます。
木組の足場で怪しい箇所がありますので足元に注意して。
一部左手は岩壁になっているので落石にも注意を払いましょう。
※2025−2026にかけても落石による登山道崩壊などが起こっています!
まさかの事故を回避できるよう周囲には細心の注意を。


やがて北の成就社・夜明峠方面への視界も開け、じき鳥居が見えます。
ここで表参道(成就)コースの登山道とも合流になります。



休憩所として多くの人が休む場所

土小屋登山口から約4km、およそ85分 二ノ鎖元小屋へと到着です。
鎖場の前のひとやすみです、平なスペースに休憩所と水洗トイレがあります。
眺めもよく西条市・瀬戸内海方向を一応できます。
石鎚山の鎖場

持ち物を落とさないように!
慣れている人でも迂回路を歩く人はたくさん居ますので
濡れている、疲れているなど条件が悪い時は無理をしないように!
二ノ鎖
二の鎖は元小屋を過ぎて鳥居から左へ。
鎖に取り付いておおよそ65mの登りです。
鎖に登る方も多く順番待ちになりますが、間隔を詰めすぎないようにしましょう。
一気に高度が上がるので先ほどまでいた小屋がずいぶん下に見えてきます。

苦手なら無理せず迂回路で

こうなると危険です
三ノ鎖
二の鎖を登り切るとすぐに三の鎖麓です。
この三の鎖が本番で先ほどの二の鎖よりも距離も角度も増しています。全長68m。
鎖に沿って左右に三角形の金具も埋め込まれていますが、こちらは足を通し踏み場にするアブミです。
しっかり体重を預けられる場所を確認しながら慎重に登ります。何より安全第一!


迂回路を歩く場合
鎖場迂回路には画像のように手すり付きの道が渡されています。
ただし急激に標高が上がるため、それなりに山場になります。迂回路でおよそ30分程度です。

登り終えたら石鎚山弥山(みせん)山頂です。
弥山の標高は1974m。まずは石鎚山荘が目に入り、その奥に石鎚神社奥宮頂上社。
その先には天狗岳が神々しく聳え立っているのが見えるでしょう。

石鎚山山頂(後編へ)
長いため前後編に記事を分割しています。
石鎚山後編記事では山頂の景色を一通り堪能した後、最高地点の天狗岳・南尖峰へ渡ってゆきます。
山頂の様子をたくさん掲載していますので、ぜひ合わせてご覧ください!
あとがたり
全シーズンを通じて楽しめる神の山、石鎚山の土小屋コースの記録でした。
四国内ではダントツに人も多い山ですが、やはり毎年登りたくなる魅力のある山です。
知名度があるだけに初心者からベテランまで様々な人が訪れますが、中には難易度の高いコースや危険な状況もありますので、慢心せず入念な準備の上で望んでくださいね!
登山道中のみでなく、行き帰りの林道の運転も同じくお気をつけて。
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それではまた後編でお会いしましょう。
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Re-written
ver1. 2022.1.9.
ver2. 2022.11.21.
ver2.1 206.10.18.

霊峰 石鎚山
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また次の記事でお待ちしてます!






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