筒上山【愛媛/四国百名山】
こんにちは、しこぐらBLOGの四国グラフィです。
この記事では愛媛・高知県境に山頂をもつ筒上山について、登山に必要な情報を写真や動画とともにまとめています。
※この記事の元になった登山は2025年5月です。
Contents
筒上山
概要と見所

(つつじょうざん)
標高1860m
高知県いの町/愛媛県久万高原町
四国百名山・百山
写真は岩黒山からの筒上山
筒上山は石鎚山系に属する山のひとつ。
石鎚山のように修験の山としての歴史をもち、山頂直下には鎖場をもつことも有名です。
山頂に祀られているのは山頂十三社、代表するは大山祇神社。
山頂十三社
土佐潮江天満宮の新刊である宮地常磐らにより、
1862年に建立されたとされています。
それぞれの社名は下記の通り。
海を祀る大綿積神社が山頂に祀られているのは、山が荒れると不漁になるという経験からのものだそうです。
山頂十三社
天満宮
木花咲耶姫
猿田彦神社
大山咋神社(おおやまくい)
大綿積神社
豊受皇大神宮
天照皇大神宮
大名持神社
小彦名神社
事代主神社
八王子社
天之御中主神社
大山祇神社

大山祇神社鳥居
山名の由来
筒上山の名前の由来は、かつて山頂に躑躅王神社(つつじおうじんじゃ) が祀られていたことに由来するそうです。
三角点名は筒城山となっており、かつては表記が異なっていたことが予想されます。
山頂は離れて眺めると丸いドーム状になっており、山の名も特徴的な山の形に由来するかと思い込みそうですね。
筒上山
登山口とアクセス

土小屋駐車場
最も一般的なのは土小屋から目指すコース。
登山口より岩黒山へ登り縦走で筒上山に向かうコースです。
この記事でもこの歩き方の記録をご紹介します。
- 土小屋〜岩黒山〜筒上山 縦走コース
その他、下記のような歩き方が知られています。
距離・標高差が大きかったり歩く人が少ないことから難度が高いため、登山に慣れておられない方は控えた方がよいでしょう。
- 高知県道40号線(石鎚公園線) の名野川登山口より
- 大瀧の滝登山口〜手箱山〜筒上山
- 安居渓谷 金谷川から

土小屋へは林道の通行規制がかかる時期(例年11月-3月末頃)は侵入できませんのでご注意ください
Google Map
登山コース紹介

- 土小屋筒上山登山口からスタート
- 登りはじめまもなく分岐を山頂方面(左) へ
- 岩黒山山頂へ到着
- 丸滝小屋へ降りて休憩
- 筒上山方面(看板) へ進み筒上分岐へ
- 巻道を歩いて手箱越へ
- 途中で怖い桟橋を渡り登る
- 手箱越の覚信寺道場へ到着、休憩
- 鎖場を注意して登る
- 十三社を追いながら大山祇神社・山頂広場へ
- 下山はササ原の尾根を降り筒上分岐へ
- 丸滝小屋から再び巻道を歩き土小屋へ戻る
不安になる桟橋や鎖場などスリリングな区間もありますが、全体的には縦走路としてはちょうど良くお勧めしやすいコースです。
所要時間は下山まで約4時間30分から5時間ほどを予定すればいいでしょう。
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登山記録
それでは実際に、
土小屋から筒上山へ歩いた記録をご紹介していきます。
5月の上旬、天候は晴れ。
朝7時20分頃のスタートです。
この日は全体的に駐車場は空いていました。
土小屋登山口より

白石ロッジに向かい右手

筒上山登山口の文字も

左手が岩黒山山頂へ 右手は巻道
最短で目指すならば右手でもよし

晴れていればパノラマの絶景
近くの筒上山・手箱山はもちろん
石鎚山や瓶ヶ森もバッチリ

左に手箱山、右に筒上山
丸滝小屋・筒上分岐へ

20分ほど降れば丸滝小屋です

鳥居奥の道の先にはまた小屋が立ち
その向こうは絶壁になっています
小屋は入れませんが開けており休憩に適します

鞍部の筒上分岐へ



これがまぁなかなかに怖い

揺れたり軋んだりで...

鎖場の関係で手箱越方面へ進む
この先しばらくで名野川方面からの合流部もあり
右手の登る道は下山時に歩いてきましょう
手箱越へ
続いても鉄の桟道を歩いて進みます。
一部登りも急な橋があり、変わらずヒヤヒヤ。

足元はササ原、ブナやウラジロモミ



一際怖かった思い出があります

大峰宗覚信寺の修験道場として開拓

一般人は立ち入りできません
反対側に手箱への道が続く鳥居があります
土小屋から約4km 2時間20分

写真右手奥が手箱山方面

鎖場の前に一息いれましょう

西黒森の左手には瓶ヶ森が見えます
筒上山の鎖場へ

鳥居を潜って進みます

と、その奥に


最初の鎖はこんな感じ

補助ロープが複数あります
こちらを使うと余裕あり

手箱越の建物と奥に手箱山

大山祇神社・最高点へ向けて
十三社の参拝順路を辿る

続く社が丁寧に紹介されています

こちらの大山祇神社が最高点付近(南嶺山頂)
参拝して三角点探しです
筒上山山頂と三角点

総本社は大三島にあります
三角点はこの社の裏手

この背後に見えるブッシュの足元に...

これは予習していないとわからない

"筒城山"
標高1859.62m

休憩にはこちらへ移動しましょう

こちらの標高は1859.3Mと

右手奥に大山祇神社の山頂が見えてます
Movie
下山路:筒上分岐まで
鎖場は登りの一方通行。
降りは尾根を降り「手箱越←」の看板があった筒上分岐まで戻ります。


土小屋へ降りる場合は右手へ折れる
看板が大きく出てくるので親切

一部足元がササで見えづらいため慎重に

幸いほとんど真っ直ぐ尾根を降ります

山頂〜筒上分岐間 約45分

あとは巻道で戻るも岩黒山へ登り返してもよし
お疲れ様でした
あとがたり
"土小屋から登るもうひとつのコース" 岩黒山・筒上山でした。
このあたりでは石鎚山が何といっても有名ですが、他の山も名山揃い。
同じく土小屋から登れる山として、こちらのコースも負けず劣らずの素晴らしいコースだと感じます。
豊かな自然あり、石鎚山を正面に捉える恵まれた眺望、桟橋や鎖場によるスリリングな展開に富む登山道。
ぜひご自身の足で確かめてみてくださいね。
それでは今回もお読みいただきありがとうございました。
また違う山でお会いしましょう。
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