綱附森【高知/四国百名山】

こんにちは四国グラフィです。

この記事では高知県香美市の綱附森について登山に必要な情報を写真とともにお届けします。

※この記事の元になった登山は2023年6月中旬です。

綱附森 概要

綱附森(つなつけもり)
標高1643.1m
高知県香美市
四国百名山・百山

写真は1421m地点からの綱附森

綱附森について

剣山系のはずれ、高知と徳島の県境に立つのが綱附森です。

山頂の眺望はとても良く、北の天狗塚、北東の三嶺をはじめ剣山系多くの山をパノラマで楽しめます。
登山道の中途からも両者を結ぶ稜線を眺めながら歩くことができます。

山容は特徴的ではなくあまり登山の対象にならなかった……などの記載も見受けられますが、現在は高知県側の直登路や、天狗塚三嶺登山道からの派生としてそれなりに歩かれています。

名前の由来は不明ですが元々綱附山と呼ばれており、昭和時代から現在の綱附森の表記となったそうです。

登山口情報

綱附森の直登コースは、高知県側の矢筈峠付近に登山口があります。

その他、徳島県側からは天狗峠から稜線伝いに歩くことができ、中途にある分岐には三嶺登山で用いられる光石登山口へ繋がる道が合流しています。

GoogleMap

アクセス

高知県香美市物部の大栃より三嶺登山口方面へ県道49号を進み、笹川沿いに林道へ入ります。

つづら折りの林道は全舗装されていますがところどころ穴が空いており注意が必要です。

通年アプローチできますが、冬季は積雪・凍結によりかなり危険な道になります。

また北側の京柱峠より京柱線・笹谷林道20支線を行くこともできますが、全体的に悪路が続きます。

駐車場情報

矢筈峠には駐車場およびトイレが整備されています。

主要通信会社の電波は入らないか非常に弱く、綱附森山頂付近のみ使用可能です。

(矢筈山も山頂周囲は使用可能です)

矢筈峠駐車場

コース紹介

矢筈峠の駐車場より10分程度で綱附森登山口
登りはじめからすぐの小ピークを越えると、緩やかにアップダウンを繰り返します。

チェックポイントとしては2箇所の標高点があり、それぞれ山頂をのぞめる景色の良い場所です。

片道4.8km、登頂まで2時間30−40分ほどのコースです。

目立った難所はなく、基本的に眺めのいい爽快な道が続きます。

膝〜腰の高さまでのササの茂る道が長く続きますので、長袖・長ズボンを着用するほか防水ゲイターなど結露対策をしっかりしておきましょう。

コースマップ

©︎YAMAP地図(筆者注釈)

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登山記録

それでは、実際に矢筈峠より綱附森に登った際の記録をお届けします。

駐車場奥の林道へ

矢筈峠駐車場より

駐車場から林道を歩き300mほど、左手に綱附森登山口の看板が立っています。

熊出没注意の看板あり

最初の小ピークまでは急な登りを歩いていきます。

一部沢を通過したりしますが、全体に道は明瞭で赤テープも多くありますので問題ないでしょう。

左手には土佐矢筈山、振り返ると奥神賀山を中心とした山並み。

こう見ると山頂が矢筈形。

足元は早速膝の高さまでのササに覆われ、周囲にはブナミズナラの自然林が広がり大変美しい登山道です。

最初の小ピーク。右へ切り返します。

20分ほどで最初の小ピークに到着すると、以後山頂直下までアップダウンを繰り返すササ原の道です。

第1標高点(1421m)へ

小ピークより東へ降り、V字に切り返して1421mの標高点へ向かいます。

最初の登りに比べればなだらかで心地よく、自然林を楽しむ余裕も出てきます。

足元は濃いササと露出した山肌が半々くらい。

降り気味に軽快に歩いてゆき、切り返して登りに入るとまもなく標高点。

遠くには目指す綱附森山頂が見えています。

最初の小ピークより約1.1km、35分程度です。

第2標高点(1460m)へ

濃いササ原で足を濡らしつつ先へ進みます。

右手に湿地帯を見ながら緩やかに登ると、10分ほどで倒れた白骨樹の天然のベンチ

この場所は日当たりも良い区間に入っており一息つくのも良いでしょう。

朝露に足を濡らしているのでケアしながら休憩。

続けて進むとなだらかな小ピークが見え、1460mの標高点下へ出ます。

ピーク直下を巻道で進むコースですが、あえて登ってみると休憩に適した岩場があります。

座って休むにはうってつけで、眺めもよい場所です。

第2標高点(1460m)の岩場

北には牛の背から天狗塚の稜線が綺麗に見え、進行方向の東にだいぶ近くなった綱附森山頂と、伸びてゆくササの中の道が見えています。

左 牛の背〜天狗塚 右
1460m地点から綱附森

1421m標高点より約1.4km、40分程度です。

綱附森山頂へ

1460m地点を越えると、ほぼまっすぐ歩きやすい道が続きます。

視界も良好で、周囲の山を見渡しながら山頂を目指しましょう。

30分程度歩いた先では腰の高さまでの濃いササに囲まれた急登を登ります。

山頂手前の濃いササの急登

これを越えれば綱附森の肩に乗り、山頂へはもう一息です。

綱附森山頂

約2時間40分綱附森山頂へ到着です。

山頂もササに囲まれていますが山頂看板の周囲は刈られており、狭いスペースがあります。
向かって右の足元には2等三角点があります。

綱附森山頂
奥に天狗塚、西熊山、三嶺
2等三角点

360°を見渡すことができる眺望は抜群で、三嶺から天狗塚白髪山とカヤハゲの間から剣山・次郎笈、その右手に石立山などが見えています。

北方向には土佐矢筈山梶ヶ森などの高知県の山々が見渡せます。

Photography

第2標高点より約1.5km、40分程度。
休憩時間込みで2時間30分程度で登頂です。

動画:山頂からの景色

参考コースタイム

矢筈峠駐車場
 ~綱附森登山口 (10分)
 ~最初の小ピーク (20分)
 ~第1標高点 (30分)
 ~第2標高点(1460m) (35分)
 〜綱附森山頂 (35分)

往路
歩行距離 4.8km
歩行時間 2時間10分

ピストン合計
歩行距離 9.7km
活動時間 4時間40分
獲得標高 753m

あとがたり

天然林とササ原の登山道と眺望が魅力の綱附森

四季を通じて登ることができ、穏やかな山容は老若男女問わずおすすめできる山です。

天狗塚から牛の背、また三嶺にかけての美しい稜線を正面から捉えられるのも素晴らしい。

剣山系四国百名山の中ではやや登山者が少ない山ですが、ぜひ多くの方に登って欲しい山です。

それでは今回もお読みいただきありがとうございました。

また次の山でお会いしましょう。

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