壺神山【愛媛/四国百名山】

こんにちは四国グラフィです。
この記事では愛媛県大洲市の壺神山について登山に必要な情報をまとめてお届けします。

※この記事の元になった取材・登山は2022年9月中旬です。

壺神山 概要

壺神山 (つぼがみやま)
愛媛県大洲市長浜町・伊予市双海町
標高970.8m
四国百名山

写真は西予市方面からの壺神山

壺神山とは

壺神山は愛媛県大洲市と伊予市に跨る山で、四国百名山に数えられています。

四国山地の出石山系(いずしやま) に属し、この一帯では最も標高が高く、山頂には1等三角点が存在します。

現在は電波塔・送電鉄塔が立ち並んでいますが、山頂付近の壺神神社とともに雨乞い信仰の山として祀られてきたそうです。

かつては大洲・伊予の両方を眺めることのできた眺望の良い山だったようですが、現在は山頂付近まで樹林が繁り残念ながら眺めはありません。

なお酷道にはなりますが、山頂まで10分の場所まで自動車で登ることもできます。

壺神神社と由来

壺神神社は山頂付近林道沿いにあり、昭和終盤に建立された神社です。

神社内部には壺が祀られ、これは全国行脚の際の少彦名之命が起き忘れた薬壺が地域の疫病を祓ったとの伝説によるものだそうです。

壺神神社は天水の神を祀るとされ、日照りが続いた際に壺を撫でて祈りを捧げると雨が降ると言い伝えられています。

壺神神社の鳥居

通行止め情報

2022年9月現在、壺神山登山道で
通行止め区間がありましたので記載します。

※解除されていることを確認された方がおられましたらご一報いただけますと幸いです!

代表的な登山口である白滝公園奥の貫洞の滝・都の滝付近で台風の影響から落橋があります。
応急処置的に丸太橋がかけられているようですが、通行止めの掲示が複数あり今回通行するのは断念しました。

そのため今回の登山では前半をショートカットして自動車で林道(県道330号) を登り、途中から山道へ入るコースで歩いています。

登山コース情報

壺神山登山のコース・地図や登山口情報について纏めました。
南西の大洲方面より登る道がよく歩かれています。

白滝公園コース

壺神山登山で代表的なのは白滝公園より登るコースです。

肱川(ひじかわ) 沿いにある白滝公園を基点として、滝巡りの遊歩道の奥から滝川沿いに登っていきます。

滝川を越えると横松橋を渡ってから堀切を回り込んで山道に入り、三島神社を経て林道に出合い、送電鉄塔のある山道に入ってゆくことになります。

白滝公園には駐車スペース・トイレ・自動販売機があり登山者も利用できます。
紅葉の時期には祭りが開催され一時期は駐車場が有料になるそうです。

今回は前述の通り白滝公園奥で通行止めがありましたので、自動車でショートカットした林道出合を登山口とし、67番鉄塔付近から登山道に入ります。
距離を適度に短くしたい場合などもここを起点にすのが良いでしょう。

67番鉄塔登山口

白滝公園をショートカットして登山道に入るためには、
城滝公園付近から県道330号へ合流し、林道出合となる送電線67番鉄塔付近へ向かいます。

ここを登山口として記事内では便宜上67番鉄塔登山口と呼びます。

林道の途中ではありますが、路肩に1-2台駐車可能です。
手前10分以内の場所にも駐車できそうなスペースが複数あります。

登山者はさほど多くないはずですので問題ないかと思います。
当然トイレなどはありません、白滝公園などを利用しておきましょう。

アクセス

自動車で67番鉄塔登山口へ向かう場合は複数のルートがあります。

高速道路大洲ICにて降車して肱川・予讃線沿いに白滝公園方面へ向かうのが最も走行しやすいでしょう。
白滝公園を過ぎてすぐ樫谷方面への道へ右折し県道330号へ合流します。

途中で樫谷方面の道とは外れますので壺神神社方面へ向かいましょう。
道幅は狭いですが全面舗装されており走行には問題ないと思われます。

分岐地点の看板

なお白滝公園へは予讃線伊予白滝駅が近いので公共交通機関でもアクセス可能です。

コースマップ

壺神山登山道は、全体に鉄塔から鉄塔へと歩いていくことになります。

眺望はほとんどありませんが、71番鉄塔からは山頂付近がよく見えます。
69番鉄塔はコースから少しだけ離れた場所にあり地図通りに歩くと通過しません。

一部を除いて登山道は明快で、四国電力の鉄塔間に建てられた目印があります。
特に序盤は案内が少なく不安になりますがこれを頼りに歩きましょう。

←68 69→

参考コースタイム

67番鉄塔登山口
 ~68番鉄塔 (30分) ※クモの巣区間
 ~70番鉄塔 (50分)
 ~71番鉄塔 (25分)
 ~壺神神社 (5分)
 ~送電鉄塔・反射板施設 (20分)
 ~壺神山山頂 (5分)
 ~滝山山頂 (15分)

往路
行動時間2時間30分
歩行距離4.7km

登山記録

それでは実際に壺神山へ登った際の記録をお届けします。

ちょっと注意

登山者が少ない低山に共通していますが、夏場は藪漕ぎ、虫、クモの巣などに悩まされることが予想されます。
特にアブによる撤退記録なども目にしますので、夏の里山に慣れていない方は涼しい季節を選んで登られることをお勧めします。

67番鉄塔登山口より

林道に駐車してアスファルトの道を登るとすぐに67番鉄塔が見えます。
進む先がわかりにくいですが正面右手奥へ進むと登山道入口です。

だいぶ涼しくなっていましたが、早速クモの巣の洗礼が始まります。
じっくり払いながら進んだため倍の時間を要し、30分ほどで68番鉄塔へ出ます。ここも右奥へと進んでいきましょう。

少しずつ木々の密集とクモの巣は減っていき、ペースも上がるようになりました。
道なりに歩いてゆき648mの小ピークの西側を巻いて歩きます。

この緩やかなトラバースで谷側に69番鉄塔がありますが、直下は通過しません。
歩行距離約1kmの標高615m付近で倒木がありましたが難なく通過。

648mピークを回り込んだら四電の目印と共に左手に折れ、今度は721mの小ピーク(70番鉄塔) を目指して巻いて進みます。

植林地帯を歩いて721ピークの北側に回り込み登っていきます。
ここが若干道が荒れており進路をとりにくいです。

ここを道なりに進むと急な登りに突き当たりますが、一旦左方向に登ると登山道へ乗れます。

目標の70番鉄塔が右手に位置しているため間違いやすいですが、よく見ると左に登った先に赤テープがありますので見つけましょう。

無事コースに乗ったら少しの登りで70番鉄塔に到着です。
スタートより歩行距離1.8km、約80分。

70番鉄塔から

70番鉄塔は、全体を通して最も休憩に適していると思います。
行程の真ん中にあたりますので一息入れましょう。

登ってきた場所から左手の足が次の進行方向です。

ここからしばし尾根道を歩いた後、しばしば分岐に突き当たるようになります。

つづら折りに成る作業用道に登山道が交差しているもので、直登気味に登っていきます。
基本的に四電の目印に従いつつ散見される赤テープを追いながら進みましょう。
多少外れてもすぐに合流できますがGPSを参照しながら進路を取ります。

やや登りがきつい区間ですが難なく71番鉄塔へ到着です。
70番鉄塔から歩行距離700m、約25分。

ここからは山頂及び手前の鉄塔・施設がよく見えます。

さらに進むとまもなく林道に出合います。
ここで右手に壺神神社があります。

壺神神社

続いての道は山頂方向に2本見えており、どちらも山頂につながっていますが今回は向かって左側の登山道らしき方を進みました。

轍のある道ですが夏場はここも雑草が生い茂っています。
とはいえここまで来たら楽に通過できるでしょう。

再び林道に合流すると林道開通記念の石碑があり、まもなく電波塔や反射板の施設が見えてきます。
金網の間を通過して進めば、山頂はもうすぐです。

壺神山山頂へ

NHK及び電力会社の施設が見えたら金網の間を通ります。

赤テープを目印に進んでいき、10分弱で壺神山山頂へ到着です。

山頂には壺神山看板と、その下に1等三角点があります。
標高は970.8mであり一帯では最も高い山です。

前述の通り四方を木々に囲まれ眺望はありません。

1等三角点本点

休憩に適したスペースもはないので、休憩する場合は少し手前の鉄塔付近が良いでしょう。

スタートは面食らいましたが中盤以降はスムーズに、無事に到着できました。

山頂から滝山へ

壺神山から20分程度滝山のピークがあります。
縦走というほどではありませんが歩いてみることにしました。

壺神山山頂より奥に赤テープを目印に進んで標高を下げると、5分ほどで作業林道が左手に通っているのが見えてきます。

元々は赤テープの尾根道が続いていたと思われますが、現在は荒れており切り株や倒木の枝などで危険でしたので林道へ降りて歩きました。

この林道は滝山ピーク付近まで続いているので、拘りがなければそのまま進めば山頂付近です。

一度奥に回り込んで登れば15分程度で滝山へ到着です。

ランドマークはないようでしたが、ちょうどいい切り株があったのでここで休憩を取りました。

帰りは往路を戻ります。
お疲れ様でした。

あとがたり

愛媛県大洲市、壺神山についてお届けしました。

今回は登山とは別で立ち寄る形にしましたが、一般に登山口としても用いられる白滝公園も素晴らしい場所ですのでぜひあわせてお楽しみください。
雄滝・雌滝をはじめ沢山の美しい滝が迎えてくれます。

また近くには不動滝樫谷の棚田などのスポットもあり、大洲市にはまだ有名になっていない観光地が数多くあるなと感じます。

登山に合わせてぜひお近くも観光情報もチェックしてみてくださいね。

それでは今回もお読みくださりありがとうございました。

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ver1.0 2022.9.28.
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