轟九十九滝【日本の滝百選/徳島】

こんにちは四国グラフィです。

本記事では徳島県海陽町の轟九十九滝(とどろきくじゅうくたき)について、観光情報を撮影してきた写真と共にお伝えします。

※この記事の元になった情報・写真は2022年7月のものです。
※高知県にも轟の滝という名の滝がありますのでお間違えないようご注意ください。

轟九十九滝 概要

滝名轟の滝
Todoroki no Taki waterfall
所在地徳島県海部郡海陽町
アクセス自動車、徳島県海陽町から約40分、町営バスあり
落差本滝 約58m
駐車場あり 無料
設備公衆トイレあり、土産物 とどろきの館、バス停
遊歩道本滝 約5分、最奥部まで約50分 1.6km
その他上流に至る遊歩道沿いの滝群を轟九十九滝と呼称する

轟九十九滝について

海部川系の王余魚谷川(かれいたにがわ)水域に位置

轟の滝本滝をはじめとする大小数多の滝が並ぶ遊歩道を総称して轟九十九滝(とどろきくじゅうくたき)と呼ばれています。

轟の滝本滝は別名王余魚滝(かれいだき) とも呼ばれ、その落差は実に58m
複数の滝筋が連なり落ちる様が圧巻の徳島県最大の滝です。

日本の滝百選日本百景に選出されたパワースポットでもあります。

周囲の地形から独特の形状をなし、迫り出した岩盤に包まれるかのような奥まった場所で轟音を轟かせています。

手前には轟神社があり、その心霊が座す場所として信仰の対象になっています。
秋の例大祭における荒神輿のお滝入りが奇祭として有名です。

※神域ですのでくれぐれも滝壺には入らないようにしてください

轟神社について

轟神社(とどろきじんじゃ)は修験者である吉祥院興栄がこの地に籠ったことより1591年創建されたとされています。

水波女命(みずはのめ) 、國狭槌命(くにさつちのみこと) 、大山祇命(おおやまつみ) の三神を祀っています。
特に水を司る女神水波女命の存在から、雨乞いや水の恩恵を受ける漁業・林業・農業の従事者などから厚く信仰を受けてきたとされています。

龍神伝承

昔この里に住む一人の男の元に美しい女性が現れ
「私は南海の龍女だ。紀州熊野の那智滝とこの地の王余魚滝どちらかを住処として民を護ろうと考えている。そこで那智滝を見てみたのだが滝壺が浅く住処になりそうになかった。そこでこの地に永く住み降雨出水を司り民を守ることにした。ただしこのことは数年経つまで絶対に他の者に言ってはいけないよ」と伝えた。
男は誰にも言うことなく、後年になってこの地を住処にしている龍神のことを語り残した。


轟神社ウェブサイト
https://todorokijinja.jp

轟の滝:アクセス

轟九十九滝へは自動車でのアクセスが主です。

海陽町営バスも利用可能ですが、現地付近にお住まいの方以外はあまり利用する利便性がないかもしれません。

ご覧の通り各県の県庁所在地からで考えると、四国どの県からも非常に時間がかかる場所になります。

しかしその甲斐ある素晴らしい場所ですのでぜひ一度訪れてみてください。

海陽町ウェブサイトはこちら
https://www.town.kaiyo.lg.jp/docs/2016011800049/

自動車の場合

徳島県海陽町より国道193号線を西へ進み、皆の瀬橋の町営バス乗り場を目印に左折し海部川を渡ります。

以後県道148号線(中部山渓轟公園線)を終点まで走れば轟神社付近へ到着です。

全面舗装されており狭道もありますが比較的走りやすいでしょう。
海陽町へ行くまでの長距離運転の方が問題かもしれません。

その他193号線の北側からのアプローチも可能ですが、長時間の林道の運転となりますのでどの道大変な道のりには変わりません。

高知~徳島の林道を用いる場合は通行止め情報もチェックしておきましょう。

駐車スペース

轟神社手前に砂利の大きな駐車スペースがあり、例大祭など混雑期を除けば駐車に困ることはないでしょう。

観光案内所であるとどろきの館の駐車場も利用してよいようです。

バス停付近や、後述する滝見橋付近には駐車しないように案内されています。

※滝見橋手前で通過する鉄板が老朽化しているからとのことです。

轟の滝 散策

それでは轟九十九滝を散策してみます。

駐車場から轟神社へ

駐車スペースからまもなくとどろきの館があり、右手の橋を渡れば轟神社へ続いていきます。

参拝を行う場合はこれを渡り進んでいけば本滝へも繋がっています。

轟神社を経由せず真っ直ぐ進んでいくとまた右手に朱色の橋があり、こちらが轟の滝へと続く滝見橋です。

轟本瀧神社の鳥居をくぐると龍神様が祀られており、その先がすぐ轟の滝本滝です。

轟の滝 本瀧

本滝は水量も豊富で周囲には水飛沫が激しく舞いあがっています。
撮影どころか時期によっては正面に捉えて眺めるだけでびしょ濡れになります。

服装特に足元には十分注意して、また神域である滝壺に立ち入らぬように配慮してください。

水飛沫で落ち着いた写真撮影は困難でしたので、スマートフォンで撮影した動画をご紹介します。

轟の滝 Movie

九十九滝 遊歩道散策

本滝から少し戻り進めば渓谷遊歩道が続いています。
最奥の鍋割神社・鍋割滝までは約1.6kmの滝巡りの道です。

前半は階段が組まれていますが後半はほぼ山道になりますので、服装には気をつけてのぞみましょう。

いくつもの滝を遊歩道から眺めながら歩いていきますが、歩道から降りて近くまで寄れる滝も。
何箇所かベンチが設置されており、案内のある限りでは鳥返の滝から最後の鍋割の滝までが距離が空いています。

鍋割神社轟の滝奥の院にあたる小さな祠と鳥居。
すこし降ってから眺める鍋割滝は落差15mほどの直瀑であり、締めにふさわしい美しさの名瀑です。

轟本滝を見てあまりの迫力に満足する方も多いと思いますが、ぜひ鍋割滝までご覧いただきたいなと思います。

九十九滝 Photography

筆者が轟九十九滝の渓谷遊歩道で撮影した写真を掲載しますのでご覧ください。

二重滝
横見滝
丸渕滝
鳥返滝
鍋割滝
ISO100 f13 1/2s 16mm

おまけ:滝の撮影について

実際に訪れてみた経験から、
轟九十九滝の撮影についてまとめます。

撮影に必要な物品

  • 三脚
  • レンズ保護フィルター
  • カメラ水濡れ対策
  • CPLフィルター
  • 軽登山に準じた服装・靴
  • レンズは広角〜標準ズームレンズが有力

まず、本滝をはじめ二重滝鳥返滝などは水飛沫を浴びる可能性が高いのでレンズ保護フィルターは必須です。

本滝の撮影を仮に行うならカメラ本体の水濡れ対策も必須でしょう。

水量が多すぎず少なすぎない日を狙うことも必要だと思います(筆者はかなり水量の多い日に行っています) 。

レンズは1本選ぶならば24-70mmなどの標準ズーム域で良いかと思いますが、滝に近づく場合は超広角域も選択肢に入ります。
滝全体を写す場合、望遠が必要な場面はあまりなさそうでした。

日当たりはあまり良くありませんので濃い減光フィルターは必要ない場合が多いでしょう。

遊歩道を離れて滝に近づく場面が多々ありますので、トレッキングシューズを推奨します。
真夏でもひんやりとしていますので、着替えまであると万全です。

あとがたり

本記事では轟九十九滝についてご紹介しました。

アクセスに時間のかかる場所ではありますが、その価値がある四国の秘境中秘境! の名瀑です。

渓谷遊歩道で目にする滝もひとつひとつが単独で景勝地になりうるもので、非常に見応えのあるスポットとして思い出深いです。

ぜひお足元に気をつけて万全の準備で訪れてみてくださいね。

それでは今回もお読みいただきありがとうございました。

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