高縄山【四国百名山】

こんにちは四国グラフィです。
本日は愛媛県の四国百名山、高縄山(たかなわさん)についてお届けします。

※この記事の元になった登山は2022年2月下旬です。

高縄山について

標高986m
愛媛県松山市
四国百名山

高縄山は松山市の北部に位置し、愛媛県北部に立ち並ぶ高縄山系筆頭の山です。

瀬戸内海方面を含め周囲の見晴らしが良く、かつて戦国大名河野氏が居城を構え拠点としていたと云われています。

松山市からアクセスが良く、愛媛県の里山として多くの方が登られており複数登山ルートがありますが、自動車で頂上まで登ることも可能となっています。

今回は最も登山者が多いであろう院内ルートを登った記録をご紹介します。

ルートとアクセス

松山市北条から自動車で東へ15分程度の院内地区に院内ルートの登山口があります。

院内集落内は細道ですが一般的な車幅ならば通行可能で、登山口を示す標識を通り過ぎてすぐ7-8台程度の駐車スペースが整備されています。

トイレはありませんので集落地区に入る前にコンビニなどを利用しましょう。

地図アプリでは登山口付近にある東頭社を目印に向かうと良いでしょう。

院内ルートは全体的によく整備され歩きやすく、迷いやすい点はありませんがそれなりに歩行距離があります。

1/3を越えたあたりで猪木分岐に出合い、急登を越えて559mピークに到達するとおおよそ中間地点。
その後山頂付近までは1本道です。

山頂には展望台や電波塔、やや北には高縄寺があり、県道178号線から派生する車道が繋がっています。

YAMAP地図

その他のルート

高縄山のその他代表的なルートは以下の通りです。

①幸次ヶ峠ルート

松山市柳谷町集落より四国のみちを歩くコースで、幸次ヶ峠より稜線を歩いていきます。
2時間程度で県道178号線と出合うとそこが石ヶ峠で、あとは車道を歩いて山頂を目指します。
途中で大月山(953m)のピークと展望台を経由することができます。

登山口付近
https://goo.gl/maps/gbAebuf8CvS9Rf9n9

②猿川ルート

院内ルートと同じく北条寄りの猿川集落からの登山道です。
登山口は近い場所にありますが、比較するとこちらの方が長く3時間程度の登りになります。

登山口
https://goo.gl/maps/zUfT1VWHc5SXtiZ49

③北三方ヶ森縦走ルート

高縄山の東にある北三方ヶ森に水ヶ峠などから登り縦走し高縄山を目指します。
所要時間は往路4.5時間程度のロングコースで慣れた方向けです。

登山口
https://goo.gl/maps/qLVcaAUDg2rfgfJY9

どれもそれなりの距離がありますので、標高の割にはしっかり歩くコースです。
十分備えをして挑戦するようにしてくださいね。

登山開始

舗装された駐車場で準備を整えたらスタートです。
頂上付近は積雪が予想されるのでチェーンスパイクを携行しました。

院内からの登山道は全体を通じて非常に整備されており綺麗です。
一方で単調な登り坂が続き山頂まで5.5km程度とそれなりに歩行距離があります。

登山口は集落内にあり、高縄山への登山口が標識で示されています。
案内に従い歩くと東頭社(とうとうしゃ)の鳥居がありその左手から溜め池の脇を通って登山道へ入っていきます。

最初は竹林の中を1丁ごとに設置された丁石のお地蔵様に目を落としつつ歩いてゆきます。

序盤は緩やかな登りと時折急登を繰り返し、30分ほどで354mの小ピーク付近に到達すると、右手前方に視界が開け大月山を目にすることができます。

院内ルートでは数カ所に休憩できるベンチが用意されており、ここから少し進むと最初の休憩所が現れます。

さらに10分ほどなだらかな道を歩き、現れた階段を登ると猪木分岐へ到達です。
未舗装の林道に出合いますが左手に折れて道なりに進むと、再び登山道入口が示されています。

看板によるとここから山頂まで残り3km程度。
登山口よりここまで約40分で到着です。

猪木分岐から

林道に出て左手に進み、再び山道に入ります。再び単調な登りをいきましょう。
559mピークを巻いて進むと20分程度で雄鹿林道への分岐がありますが、看板に従い左の道へ進みます。

ここからはしばらく急登となりますが、ここを越えると丸太のベンチが設置されていますので一息入れましょう。
このベンチが山行全体の中間地点に位置しますが、これ以降登りは落ち着きます。

ここまで登山口より80分程度。
以降は傾斜は落ち着いて、足取り軽く歩けます。

さらに進んで標高840m地点の休憩所では西方向への眺望があり、松山市北条より瀬戸内海を眺めることができます。

この日はこの辺りから薄く積雪しておりチェーンスパイクを使用しました。
さほど危険箇所はありませんでしたが、ここから雑木林の中のトラバースを巻いて高縄山の東側まで北から回り込んでいきます。

高縄山の山頂付近にはブナの自然林が残っており、特に紅葉時期が素晴らしいです。
この山頂一帯は奥道後玉川県立自然公園に指定されています。

木々の合間から西の瀬戸内海を垣間見ながら歩き、車道に出合うと高縄山頂はもうすぐです。

車道をぐるりと周り電波塔に近づいていくと山頂広場に到着です。
往路は歩行距離5.4km所要時間130分程度でした。

山頂広場と高縄寺

山頂広場には山頂看板と高縄大権現社、その裏に一頭三角点が設置されています。
登山以外でもサイクリングや天体観測でも訪れる人が多いようです。

展望所からは周囲ほぼ360度を眺めることができ、天気が良ければ西にしまなみ海道を含む瀬戸内海、東は北三方ヶ森などを眺めることができます。

山頂へは前述の通り車道も繋がっており、特に暖かい日の休日は多くの人が山頂広場にピクニックで訪れています。

※この日は運悪く電波塔工事のため山頂広場に立ち入れなかったため、別日に撮影した看板の写真のみ載せておきます。

高縄山頂より北側すぐの場所に高縄寺がありますので下山する前に参拝しておきましょう。

高縄寺は7世紀の天智天皇の時世に起源を持ち、かつて修験の道として歩かれていたことを示すかのように荘厳な寺院です。

県指定有形文化財である木造千手観音像のほか、付近には松山市天然記念物の千手杉や、遠方から眺めて高縄山の目印となった七本杉など、見どころがたくさんあります。
春は境内の枝垂れ桜も見ものですが、雪が積もり風の音だけが響く冬の高縄寺もまた風流でした。

天然記念物 千手杉

下山

下山は往路を戻り、院内登山口へ戻ります。
難所であった中盤の急登部分が下りになりますのでかなり早く降りられます。
2ヶ所の林道出合の場所のみ方向を間違えないように降りましょう。

往路130分に対して下りは80分程度で登山口へ戻ります。

総活動時間は4時間25分、歩行距離は10.9kmでした。

お疲れ様でした。

あとがたり

愛媛の里山、高縄山を院内ルートでお届けしました。
終始歩きやすいきれいな道で老若男女問わず登れますが、それなりの距離と急登があり歩き甲斐のあるコースです。

四国のみちを歩く幸次ヶ峠ルートをはじめ、他にもたくさん登られているコースがありますので、季節を変えてまた登ってみたいと思います。

山頂付近からの景色

それではここまでお読みくださりありがとうございました。
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