高丸山【徳島/四国百名山】
こんにちは、しこぐらBLOGです。
この記事では徳島県上勝町・那賀町の高丸山について、登山に必要な情報を写真とともにお届けしています。
※この記事の元になった登山は2024年5月です。
Contents
高丸山
概要と見所
高丸山 (たかまるやま)
標高1438.8m
徳島県上勝町
(山頂は那賀町との県境)
四国百名山・百山
写真
①登山道への道途中林道から
②雲早山より
③高城山より
高丸山は徳島県の山で、剣山系主稜より東の上勝・那賀町県境に位置します。
このエリアで登山者の多い山で、勝浦三山として雲早山、西三子山とともに数えられることも。
山頂は眺めがよく、ほぼパノラマの展望を得られるのが人気の理由でしょう。
高丸山千年の森
高丸山には豊かな天然林が残り、高丸山をモデルとした自然林再生事業が研究されています。
高丸山千年の森として徳島県および有志の手で保護・管理が行われており、
森と人の共生のシンボルとして、森づくり事業のほか環境教育・参加交流事業などが行われています。
登山コース紹介
高丸山の登山コースは登山者もそれなりに多く、全体的に歩きやすい道となっています。
登山口紹介
縦走コースを除いた場合、高丸山登山で用いる登山口は1ヶ所です。
- 高丸山千年の森広場
高丸山へ登る際はこちらを起点とするのが良いでしょう。
登山者の駐車場利用可能(キャンプ等は不可) 。
バイオトイレも利用できます。
コースマップ
高丸山山頂へは三つ尾の峠もしくは旗立経由。
三つ尾の峠側の道では山頂直下の急登にて展望の良い場所があります。
旗立側の尾根は比較して緩やかで歩きやすく、ブナなどの天然林が見ものです。
今回はぐるっと時計回りに周回し、旗立分岐より旗立山へ寄り道して下山しています。
高丸山からの縦走路
高丸山からは、西三子山または雲早山への縦走コースが人気です。
いずれも片道2時間以上の距離がありますのでそれなりに体力を要します。
ピストンの計画ならば余裕を持った行動を心がけましょう。
また、東の山犬嶽方面にも林道沿いの縦走コースが伸びています。
いくつかのピークを経由しますが、直近の旗立山には頂上近くに4等三角点があることもあり、合わせて歩かれる方が多いようです。
この記事でも高丸山山頂より旗立山へ向かってから下山しています。
参考コースタイム
(往路)
高丸山千年の森広場
〜 水場の分岐 (15分)
〜 三つ尾の峠 (15分)
〜 山火事注意の展望所 (25分)
〜 高丸山山頂 (10分)
(帰路)
高丸山山頂
〜 旗立 (25分)
〜 旗立山4等三角点 (25分)
〜 旗立山 (5分)
〜 旗立 (25分)
〜 水場の分岐 (30分)
〜 高丸山 千年の森広場 (10分)
歩行時間 3時間5分 (活動時間 3時間26分)
歩行距離 5.5km
獲得標高 546m
登山記録
それでは高丸山に登った際の記録をお届けします。
高丸山登山口より
登りはじめからしばらく舗装道です。
早々に三つ尾の峠への分岐(封鎖?) もありますが、後にまた分岐がありますのでまっすぐ進みましょう。
一部、手すりが設置されていますが崩落していたりします。通行自体には問題ありません。
しばらくすると自然環境保全地区に入ります。
さっそく目に映る新緑が美しいです。
水飲み場の分岐より
お地蔵様の見守る水場です。
蛇口がついており、捻ると水が出ます。
ここは旗立・高丸山荘(避難小屋) と三つ尾の峠・高丸山頂の分岐になります。
通り過ぎたところから左手に折れて三つ尾の峠を目指します。
一時、スギの植林樹の中を歩きます。
10−15分ほど歩けば三つ尾の峠へ到着します。
三つ尾の峠より
保安林の立札のある平坦地が三つ尾の峠です。
左手が西三子山、右手が高丸山の分岐となっています。
ここから山頂までは800m。
短い距離ですが、それなりの登りです。
一部道荒れつつありますが整備された道です。
春先にはツツジなども見られるでしょう。書籍によればアセビやシロモジなどの低木林だそうです。
高丸山東照神社へ続く脇道もありますが、下山時に寄ることもできますので直進します。
火の用心の文字が描かれた杭とともに、1ヶ所眺望に恵まれた場所があります。
主に徳島県南西部の山々(太竜寺山や湯桶丸など) がよく眺められます。
急登の間の休憩にちょうど良い場所でしょう。
ここを過ぎると山頂まではもう少しです。
高丸山は山頂の眺望がいちばん良いので、余裕があれば先を急ぎましょう。
高丸山山頂
高丸山山頂は広々としており、ほぼ360°のパノラマ展望です。
近くに見えるのが雲早山、登ってきた背後を振り返る形で木の間から剣山・次郎笈。
その他、先ほどの展望所からも眺められた太竜寺山方面、香川県・徳島市方面、瀬戸内海と淡路島方面まで、恵まれた眺望です。
崩れた石仏と大きな山頂の石標、三等三角点があります。
Photography
Movie
下山:旗立まで
下山は時計回りに旗立経由でブナの原生林を歩いて降ります。
山頂を奥へと進み尾根を北東へ降ります。
ロープが張られており道迷いは心配ないでしょう。
5月上旬でしたがツツジなどの春の花は終わりかけでした。
一部ツツジやアセビの花が咲いているのを見かけます。
ロープがあります
ここから北東へ約25分ほどの旗立山へ寄り道してから下山します。
旗立山へ
旗立の分岐から旗立山へは30分弱ほどの縦走です。
高丸山から尾根を降りてきて旗立分岐を直進・通過する形で登り返していきます。
特に難所はなく変わらず歩きやすいので、あっという間に車道へと出合います。
この正面に見えているのが山頂部ですが、車道を回り込んで北から山頂へ到達できます。
なお車道沿いに四等三角点も見ることができます。
雲早山が綺麗に見えます
四等三角点
三角点を確認したら、もう少し進んだところから旗立山へと登れます。
5分程度ですが急な登りで、階段は崩れているところもありました。
山頂手前で少しだけシャクナゲが咲いていて見られました。
山頂にはベンチと手作りの看板が。
休憩したら旗立まで戻ります。
旗立よりブナの天然林
旗立からは少しだけ植林樹帯を歩いたのちブナの天然林に入ります。ほかモミやカエデなどが立ち並びます。
傾斜も穏やかで歩きやすいですが、登山道以外には立ち入らぬようにしましょう。
実は四国で希少なブナ林
中には高さ30mもある巨大樹もみられるそうで、
徳島県で最初の自然環境保全地域に指定された森だそうです。
一部植生保護のためにネットが張られています。
無人小屋となっている高丸山荘を目にしたら、水飲み場の分岐までもうすぐです。
ちなみに高丸山荘から三つ尾の峠付近をつなぐ道があり、やや登りかえす形で歩いていくとその中腹に高丸山東照神社があります。
祭礼の折にはここから神輿を担いで森の中を巡行するそうです。
下山前、最後に寄り道をしていってもよいでしょう。
水飲み場の分岐まで戻ると登山口はもうすぐですね。
お疲れ様でした。
あとがたり
高丸山、千年の森の登山いかがでしたでしょうか。
山頂の優れた眺望も魅力的ですが、広々とした新緑のブナ林にはとても癒されました。
多くの方にとって登山口までが遠かったりすると思いますが、遠征にもふさわしい自然豊かな山でした。
新緑はもちろん紅葉の季節も見事だと思います。
コースとしては今回紹介した道の難度は高くありませんので、ハイキング気分でもお勧めです。
それではまた違う山でお会いしましょう。
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