佐々連尾山【高知/四国百名山】

こんにちは四国グラフィです。
この記事では佐々連尾山・大森山への登山について、必要な情報を写真と共にお届けします。

よかったら写真だけでもみていってくださいね!

※この記事の元になった登山は2023年4月下旬です。

佐々連尾山 概要

佐々連尾山(さざれおやま)
標高1404.3m
高知県本山町/愛媛県四国中央市
四国百名山

佐々連尾山について

高知と愛媛の県境にある隠れ名山、佐々連尾山

赤石・法皇山脈系の南方に位置しています。
高知県側・愛媛県側にそれぞれ登山口があり、どちらを歩いてもササ原に囲まれる美しい稜線を歩いて山頂に至ります。

中之川コース途中より

春はツツジをはじめとする花、夏の新緑、秋の紅葉はもちろん、冬季も登ることができ一面が雪原と霧氷に覆われます。

西の猿田峠より大森山から縦走するコースでは繰り返しロープ場を通過して岩場を登り、少しアスレチックな登山道から雄大な景色を楽しめます。

この記事では春に高知県側から登る記録をお届けします。

登山口情報

佐々連尾山への一般的な登山口は2ヶ所です。

  • 白髪トンネル登山口
  • 中之川登山口

白髪トンネル登山口

高知県道264号線および愛媛県道126号線を県境で繋ぐのが白髪トンネル

その南出口すぐ登山口となっています。

白髪トンネル 出口すぐ右の道へ

広い駐車スペースがはありますが、トイレなどの周辺施設はありません。
最後に利用できるのもかなり手前になるでしょうから、準備は出発時点でしっかりしておきましょう。

なお登山口より尾根に乗る手前までは主要通信会社の電波は利用できませんでした。

GoogleMap

中之川登山口

愛媛県側の登山口もご紹介しておきます。

愛媛県側からは中之川集落林道終点部から登山道に入ることになります。

駐車スペースは路肩も含めて数カ所ありますが、中之川林道は路面が荒れているため、アプローチには車種を選びましょう。

GoogleMap

コース紹介 (白髪トンネルコース)

白髪トンネル南口より電波塔のある猿田峠へ登り、東へ岩場を登ってゆき大森山を目指します。

大森山から佐々連尾山へは続けて岩場の通過もありますが、山頂手前は気持ちのいい笹原の道となっています。

YAMAP地図(筆者注釈)

なお佐々連尾山山頂より中之川コースへ少し降った先にブナ林があります。

ここは大ブナの駄馬と呼ばれ、かつて国有林であったことから自然のままが残る大ブナの美林です。

余裕があればピストン前に足を伸ばしてみるのも良いでしょう。

登山記録

それでは実際に大森山・佐々連尾山へ登った際の記録をお届けします。

白髪トンネル登山口より

白髪トンネルに向かって出口すぐ脇、右手の道を入ってゆきます。

最初のみち

猿田峠へ

最初はトンネル脇の道を進んでいきます。

夏場は鬱蒼としており、道かどうか戸惑いますがまっすぐ川沿いを進みましょう。

途中で1ヶ所の川を渡り、10分ほど歩くと佐々連尾山方面への看板があります。
ここを左手に切り返し、峠へ向けて登ってゆきましょう。

川を渡るポイント
登りスタートです

ちなみに看板に気づかずに通り過ぎると目の前に滝が出てきます。
特に下りで道を失いやすいので、知っておくと良いでしょう。

登りはじめはスギの植林樹を登ります。
少し足元がザレていますが、長くは続きません。
間違えやすそうな作業道分岐にはトラロープを張ってくれています。

ちょっと荒れ気味です
電波塔方向ではなく右手へ登ります

猿田峠までの登りは長くはありません。

峠が近くなると植林樹は終わり、青空と共ツツジの花が見えはじめます。

春の山はやっぱりツツジの花

猿田峠の景色

電波塔が見えてくれば分岐点、猿田峠に到着。
登山口より約800m、25分程度です。

猿田峠 電波塔奥に二ッ岳・エビラ山
佐々連尾山方面に看板あり

猿田峠より右手東方向が大森山方向。
西には玉取山への尾根道が伸びています。

北には二ッ岳・エビラ山などが見えていますが、この先展望スポットが複数ありますので程々にして先を急ぎましょう。

岩場の登りから大森山へ

猿田峠より少し進んだ先に1194mの小ピークがあり、その先から尾根上に岩が散見されるようになります。

この辺りからピンク色に咲くアケボノツツジが見られるようになりました。

アケボノツツジもはじまります

ここから短い岩場が連続する急な登りで、このコースの名物といえる区間です。

岩場の登りではロープや梯子がしっかり張られています。

花と風景に癒されつつ、ロープ場を越えてゆきます。

大岩の直下などで進行方向に迷いやすいですが、赤テープが張られていますので参考に進みましょう。

岩場の展望所

3つ4つのロープ場を越えると南西方向に突き出した岩場の展望所があります。

猿田峠よりも視点が高くなり、赤石山系方向には笹ヶ峰や瓶ヶ森まで、南には奥工石山と奥白髪山などが見通せるでしょう。

アケボノツツジ越しに
奥の左に奥白髪山
正面に見えるのは登岐山

記事最後の動画にて展望所からの景色もおさめていますのでぜひご覧ください。

ちなみに岩場の展望所は2段あります。

1段目の展望所からもうひとつロープ場を越えれば上の展望所。
ここから東の大森山へ気持ちのいい尾根道を歩いていきます。

猿田峠より岩場の展望所まで
約800m、40分程度。

大森山山頂へ

ロープ場の区間を越えれば気持ちのいいササ原の道です。
ところどころブナの巨木が立っておりとても綺麗な尾根道です。

尾根道より北方向には法皇山脈系、赤星山・豊受山などをまっすぐ眺められます。

左赤石山、右豊受山

岩場の展望所より15分も歩けば大森山山頂です。

大森山は標高1433m。

半面を樹林に囲まれていますが、一段高いところに山頂があり北から西にかけての眺望が得られます。

木々の間から佐々連尾山に続いていく尾根も眺めることができるでしょう。

登山口から大森山まで
歩行距離2.0km、歩行時間約70分です。

佐々連尾山へ

大森山山頂から東方向へ尾根を渡ってゆきます。

数カ所岩場を越えますが、これまでのようなロープ場はありません。
岩場の道の足元にはコミヤマカタバミの花を目にしました。

ここから大部分の区間が気持ちのいいササ原の道です。
高知方面に眺めもよく、とても気持ちのいい稜線歩きを楽しめます。

手前の小ピークは小さな露岩のある展望スポット。
半分だけ樹林に覆われた佐々連尾山山頂が姿を表します。

ゴールまではもう少しです。

佐々連尾山頂

佐々連尾山山頂は木々に囲まれていますが、今まで歩いてきた西方向に眺望があります。

山頂を示す看板と三角点があるひっそりとした山頂です。

過去の記録ではスズタケの藪に囲まれているとの記載もありますが、現在は山頂周囲は刈り込まれておりゆっくり休むスペースがあります。

大森山より約1km、30分程度。
登山口からあ活動時間約2時間30分、歩行距離3.1kmで登頂です。

動画:佐々連尾山

付記:大ブナの駄馬へ

愛媛県側のコースへ少し降った先、ブナの大木が立ち並ぶ場所があります。

この場所は大ブナの駄馬と名付けられた隠れた名所です。

およそ佐々連尾山山頂より30分の場所。

尾根道伝いに降ってゆき、十字の分岐をまっすぐ進んで樹林帯に入ります。

大ブナの立ち並ぶ平原は左手に見えてきます。

巨大なブナの木

道を逸れて広場に入ると大ブナの駄馬の看板も立っていますのでぜひ訪れてみてください。

国有林として保護されていた歴史から、ほぼ自然のまま大ブナが群生している四国でも珍しい場所とのことです。

大ブナの駄馬よりもう少し進むと1392mの小ピークに見晴らしの良い露岩がありますので、今回はこの場所をゴールとして往路を戻りました。

お疲れ様でした
奥工石山を見ながら休憩

Photography

佐々連尾山で撮影した写真、デジタル一眼レフ撮影分です。

Canon EOS 6D mark2
Lens EF70-200mm F4L IS USM + CPL filter

佐々連尾山 おすすめレンズは?

はじめて登られる場合、一眼レフ・ミラーレスに一本だけレンズを持っていくとしたら、

  1. 70−200mmなどの中望遠
  2. 24−70mmなどの標準ズーム

をおすすめします。

眺望がある山なので遠くの山を撮影したり、尾根道を逸れたところにあるツツジの花を撮影したりと中望遠のレンズが便利です。

足元の花も大きく映すことができたり、万能に活躍してくれるでしょう。

大ブナの駄馬佐々連尾山手前の稜線の撮影では広角寄りでも撮れる標準ズームもおすすめです。

TAMRONの便利レンズ 対応力ならこれ1本

風景写真の必需品 CPLフィルター

参考コースタイム

(往路)

白髪トンネル南口
 ~猿田峠(25分)
 ~大森山(1時間25分)
 ~佐々連尾山(40分)
 ~大ブナの駄馬・1392mピーク(30分)

活動時間 2時間50分
歩行時間 2時間
歩行距離 約4.3km

あとがたり

しこぐらBLOGおすすめの山のひとつ、佐々連尾山でした。

少しハードな岩場登りに始まり、終盤は美しいササ原の稜線が待っています。

四季それぞれの美しい景色を楽しむことができる素晴らしい山です。

まだ登られたことのない方もぜひ楽しんでくださいね。

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それでは今回もお読みいただきありがとうございました。

また次の山でお会いしましょう。

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