大野ヶ原・源氏ヶ駄場【愛媛/四国百名山】
こんにちは四国グラフィです。
この記事では愛媛県西予市、四国カルストの一端をなす大野ヶ原の登山についてお届けします。
※この記事の元になった登山は2023年8月末です。
Contents
大野ヶ原 概要
大野ヶ原(薊野峰)
標高1402.8m
愛媛県西予市
四国百名山・百山
大野ヶ原・源氏ヶ駄場について
四国カルストは四国を代表する観光地であり、日本3大カルストのひとつに数えられる四国屈指の観光スポットです。
カルスト地形とは水に溶けやすい石灰岩でできた土地が雨水や地下水で溶けてなだらかになった地形。
日本3台カルストのうち最も高標高にあるのが四国カルストです。
高知県側の天狗高原、久万高原町の五段高原と続き、四国カルスト西部をなすのが大野ヶ原、その北面の緩やかな丘が源氏ヶ駄場です。
山名としては薊野峰という名前ですが、大野ヶ原・源氏ヶ駄場として四国百名山、百山に選定されているためこの名でご紹介してゆきます。
地名の由来
源氏ヶ駄場という一風変わった地名は、かつて源平合戦で敗れた平家残党が、この地に逃れた際に点在する白の石灰岩を見て源氏の白馬隊と見誤って退去したとの伝説に由来しています。
この羊の群れのように見える石灰岩の点在する地形はカレンフェルトと呼ばれます。
一方、大野ヶ原の地名の由来は、この一帯をかつて取り仕切っていた豪族大野氏に由来するものとされ、かつて現在の登山口付近である笹ヶ峠付近で四国の大名長宗我部氏との合戦で勝利したことによるとの説があるそうです。
四国カルストの植生
石灰岩に由来する土壌はアルカリ性を示し、生育できる植物が限られます。
この環境に生える植物は好石灰岩植物と呼ばれ、源氏ヶ駄場ではフシグロセンノウ、シシウド、イチョウシダ、イブキトラノオ、アケボノソウが紹介されています。
登山コース情報
源氏ヶ駄場には駐車場もあり、自動車でも到達可能な場所となっています。
最高地点薊野峰には奥の院大空海山幸福寺と三角点があります。
歩いて登る場合は野村町のアイスクリーム屋ミルク園を起点に一直線に稜線を目指すと良いでしょう。
登山口
笹ヶ峠にあるとんがり屋根の公衆トイレ付近から奥へ歩きます。
周辺にはミルク園付近を含めて駐車スペースがあり、自由に使用できます。
登山口付近は通信可能です。
GoogleMap
大野ヶ原登山コース
およそ1時間で往復できる短いコースです。
登山記録
それでは実際に大野ヶ原へ登った記録をご紹介します。
笹ヶ峠から
登山口の目印となるとんがり屋根のトイレより奥へ登り坂を進みます。
数分歩くと左手にシャッターの倉庫を目にします。
まもなく牧場柵沿いの道へ出ます。
まずまずの登りですが、短い距離なので山歩きに慣れた方ならば一息に登れるでしょう。
中腹からは周囲を見渡せるようになり、東には姫鶴平や天狗高原、北には石鎚山一帯が見えはじめます。
源氏ヶ駄場:車道出合
牧場柵沿いの坂道を400mほど登りきれば車道に出合います。
ここからすぐに源氏ヶ駄場駐車場もあり、頂上へ向けてに道にはカルスト大師登山口との石標も置かれています。
お地蔵様の並んだ道を続けて歩くこと400mで源氏ヶ駄場の看板へ到着です。
大野ヶ原山頂
源氏ヶ駄場の看板から、三角点のある大空海山幸福寺までは夏場は軽い藪漕ぎです。
山頂には奥の院大空海山幸福寺が建てられています。
ここは三大密教のひとつで、空海上人(弘法大師) の大聖地だそうです。
本尊である奥四国カルスト大師像は空海上人自作の自在大師を復元したものとされています。
動画:大野ヶ原山頂
山頂の眺望はよく、南には高知県檮原の群落、北には大川嶺を中心とした愛媛県の山脈と大野ヶ原の景色を一望できます。
お社の向かって右手に1等三角点があります。
帰りは往路を戻ります。
お疲れ様でした。
四国カルスト ミルク園
最後に登山口付近にあるデザートショップ、ミルク園について紹介します。
ミルク園
愛媛県西予市野村町大野ヶ原280-1
TEL 090-2780-3690
HP → https://onogahara-milkmen.com
自家牧場で生産した牛乳を使用したソフトクリームをはじめとするスイーツメニューが魅力のご当地カフェです。
写真はクリームブリュレ。
珍しく現地で美味しいものを食べましたが、これが本当に癒されます。
店内利用も可能、登山で疲れた体を癒してくれるでしょう。
ハンドメイドの雑貨・アクセサリーや牛のぬいぐるみなども販売されています。
天候等により休業の可能性もありますのでウェブサイトやSNSをチェックしてください。
あとがたり
四国カルストの西端大野ヶ原・源氏ヶ駄場についてご紹介しました。
今回は山登りのみご紹介しましたが、源氏ヶ駄場には空海上人が一夜を過ごしたといわれる自然植生地一夜ヶ森。
笹ヶ峠北にはブナ原生林が魅力の小屋山など、同様に歩いて楽しめるスポットも点在しています。
見どころが多すぎる四国カルストですが、ぜひ大野ヶ原周辺もコンプリートしてみてくださいね。
それでは今回もお読みくださりありがとうございました。
また次の山でお会いしましょう。
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