大麻山(徳島)【四国百名山】

こんにちは四国グラフィです。
今回は徳島県の四国百名山、大麻山(おおあさやま)についてお届けします。

四国百名山では同じ名前の山で香川県善通寺市の大麻山(おおさやま)もありますのでお間違えないようご注意ください。

※この記事の元になった登山は2022年2月です。

大麻山について

標高538m
徳島県鳴門市
四国百名山

大麻山は徳島県鳴門市坂東に位置し、大麻比古神社奥宮の峯神社が山頂に祀られ、その参道が登山道として整備されています。

一帯は大麻山県立自然公園に指定され、山頂付近は天然の樹林が残る貴重な森林帯でアカガシやアカマツなどが自生しています。

徳島・鳴門市周囲の展望を得られるよう休憩・展望所が設置されており、地域で愛され毎日多くの方が登られています。

単独で登るならば1時間程度で登頂できますが、周回や縦走を組みあわせるとボリュームのある山歩きが楽しめます。

それではみていきましょう!

アクセス

大麻山へ登るためには、大麻比古神社駐車場を利用すると良いでしょう。
この神社は通称「おわさはん」と呼ばれて親しまれており、徳島県の総鎮守として信仰を集めています。
御神木であるクスノキの大樹は見事で、鳴門市指定の天然記念物となっています。

登山口は10分弱北へ歩いた峯神社(弥山神社)鳥居になり、その周囲に駐車可能なスペースもありますが、付近農家の迷惑になるため神社駐車場を使用するようにと看板がありました。

高速道路ならば高松自動車道の板野ICまたは徳島自動車道の藍住ICから向かいます。
JRでも坂東駅から歩いてアプローチが可能で、バスを利用することも可能です。

神社までは道路が整備されており走行上の問題はありませんが、初詣や例祭その他では多くの人が参拝しておられるので時期によっては混雑するでしょう。

周囲スペースも含めると数十台規模の駐車ができますので普段なら満車の心配はいらないかと思います。
トイレや自販機もありますので利用させていただきましょう。

その他の登山口としては、県道41号線途中の卯辰越からの道も四国のみちとして整備されており、こちらは山頂まで2時間弱のコースとなっています。

登山ルート

登山口となる鳥居からいくつかの分岐がありますが、どれもしっかりと踏み慣らされており案内もあるので、頂上までで迷うことはないです。

最もメジャーなコースは鳥居をくぐりいくつか展望所を経由して大麻山分岐へ至り、そのまま表参道もしくは裏参道より山頂へ向かいます。
大部分が階段歩きになりますので、山歩きをしたい場合は鳥居に向かって右側の道より東尾根コースを歩くのをお勧めします。

表参道の石段です

また、周囲には大麻山山頂を含め鉄塔が立ち並んでおり、大麻山山頂から西北西の方向の77番鉄塔は北側の瀬戸内海をのぞむ展望スポットです。
山頂や大麻山分岐から無理なく向かうことができるので、余裕があれば立ち寄るスポットの1つに加えてみると良いでしょう。

この一帯は讃岐山脈として東西に300-400m級程度の低山が連なり、西に藍染山、東は天円山(あまがつぶやま)が有名です。
北方向から東へかけて縦走する場合は、77番鉄塔から尾根を渡っていきます。

今回の登山記録で歩いたコースは以下の通りです。

東尾根コース→真名井の水→表参道合流→大麻山山頂
→77番鉄塔→後谷山・三条山・弥治郎岳→77番鉄塔へ戻る
→大麻山分岐→参道ルートで下山

YAMAP地図

大麻山分岐は真名井の水の祠や表・裏参道への道、また西の卯辰越からの道が合流する場所となっています。

登山開始〜大麻山山頂

大麻比古神社を右奥へ抜けて車道を歩くと、まもなく登山口となる鳥居が見えます。
今回は鳥居に向かって右側の道をくだり気味に入って東尾根ルートに入ります。

この鳥居の右の道を入ります

所々急な登りがありロープが貼られていますが、どれも長くは続きません。
ベンチのある展望所が数カ所ありますので、自分のペースで登りましょう。

30分程度登っていくと、木立の中に標高308mの3等三角点があり、北側の山脈を眺められます。

ここから傾斜はやや落ち着き、緩やかな尾根を歩いていくと、さらに20分ほどで真名井の水参道方面を分ける分岐へ到達します。

参道方面へ向かうと石段を直登して山頂へ到着。
右手へ真名井の水を経由しても、少し迂回にはなりますがさほど時間はかかりません。

真名井の水は飲用可能の湧水で脇には祠が設置され、奥には注連縄があります。

真名井の水から案内に従い左奥へそのまま登っていくと、再び表参道の石段に合流します。
最後は急な段を登り、10分ほどで峯神社(弥山神社)へ到着、この付近が大麻山山頂です。

登山口より約1.8km、70分程度の道のりでした。

立派な社殿があります

社殿の奥より裏参道及び77番鉄塔への道が続いています。

裏参道には山頂より100m程度の場所に鳴門市天然記念物に指定されている大杉が祠と共に祀られていますので、ついでに見ておきましょう。

このまま下山する場合は裏参道の道をそのまま降りれば15分ほどで真名井の水との合流点付近へ戻ります。

今回は引き続き、77番鉄塔へと進んでいきます。

77番鉄塔へ

大麻山峯神社の社殿奥を左手に降りてゆくと、「見晴らし良好」「77番鉄塔」の小さな看板があり分岐になっています。今回はそのまま西へ進みましょう。

案内はありませんが、ここから南へ道を進むと10分程度で大麻山分岐へ着きますので重要な分岐になっています。

山頂より15分程度で視界がひらけ、鉄塔越しに瀬戸内海を眺められる77番鉄塔へ到着です。
大麻山登山ではここが一番展望は良いので、小さなベンチを利用して休憩しましょう。

鉄塔から少し降りたところで、左右へ道が分かれています。

ここも案内がありませんので悩みやすいですが、右手へ進むと後谷山へ、左手へ進むと卯辰越登山口から大麻山分岐への道へ合流します。

下山して参道へ戻る場合は左手の道を歩くと良いでしょう。なおYAMAP地図には表示のない道です。

今回は北方面へ縦走するため右手方向へ進みます。

後谷山、三条山、弥治郎岳

北側の山への縦走路を弥治郎岳まで進んでみましたので、おまけ程度に記載しておきます。

YAMAP地図

77番鉄塔から道なりに降り、最初の分岐を右手に取り進みます。
全体に道は歩きやすいですが赤テープが頼りになりますので、見失ったら進路を確認してください。

細かくクネクネと降りて鞍部から再び尾根に乗り、木立の間を進んでいくと、15分程度で後谷山の看板を確認できます。
山頂は狭く展望はないので赤テープをたどり先を急ぎます。

三条山への道筋は10分程度で、途中で一度鉄塔の下へ出ますがここが間違えやすいです。
赤テープが正面と左手に2箇所見えているのですが、左の道を進みましょう。

鉄塔の下から左方向の道です

三条山の看板は少し見つけづらいかもしれません。
進行方向からやや右手に赤テープがあり、小さな看板がかかっています。同じく展望はありません。

ここから弥治郎岳へは道なりに歩いているとルートを見失いやすいです。

赤テープもまばらになり、半ばを過ぎたあたりで左右に尾根が分かれている部分がありますので注意。
やや右へ折れて高度を一度下げ、最後に短い急登を登ったら弥治郎岳山頂があります。

一部狭い木々の間も抜けますので、GPSやコンパスで確認しながら進みましょう。

弥治郎岳までは小刻みにピークを獲得できましたが、この次はチェックポイントが遠いです。

続けてテープを追い進むと、南東に降り板東谷川へ出ることができ、ここから川沿いに大麻比古神社へ戻るか、さらに東の滝ヶ谷山へ向けて登ることもできます。

滝ヶ谷を東へ下ると中谷川沿いの登山口より天円山へ登ることもできますが結構なロングトレイルになりますので、今回はここで引き返して77番鉄塔へ戻りました。

大麻山から天円山を周回するとかなりの歩行距離になり讃岐山脈の主要な山を制覇できますので、ぜひ挑戦してみてください。

下山

弥治郎岳より77番鉄塔へ往路を戻り、鉄塔下の分岐を今度は逆(左手)に進むと、四国のみちの案内板がある卯辰越からの登山道に合流します。
ここは大麻山分岐まで700mの地点となります。

案内はないですが矢印方向から戻ってきます

大麻山分岐は鳥居をくぐり階段を登ってきた場合、真名井の水方向、山頂への参道石段、この卯辰越への道が分岐している場所です。

今回登りで用いた東尾根ルートを降りる場合は真名井の水方向の道に進みましょう。

大麻山分岐から今回は登山口方面へ階段を降り、スタート地点の鳥居へ戻ります。

大麻山頂上方面から表・裏参道が分岐します

標識によると1.6km、下りだと3−40分程度です。

こちらの参道コースにも、南方向への展望のある休憩所が複数用意されていました。
こちらは歩いている人も多く何名もの人とすれ違います。

景色を楽しみながら登山口へ戻りましょう。

途中展望所より鳴門市街を

あとがたり

大麻山の登山いかがでしたでしょうか。

四国の山らしい静かで森深い登山道で、大麻山山頂付近の天然林や大杉、点在する祠にも魅了されることでしょう。

麓の大麻比古神社とあわせて奥宮である峯神社への参拝をする山歩きとなり、縦走を組み合わせれば讃岐山脈を堪能するコースが楽しめます。

もしくは、マイカーでの往来ならば大麻山登山とあわせて東にある天円山も同日に登ってしまうのも良いかもしれません。

低山ながらとても楽しい山歩きでした。

大麻比古神社のクスノキの大樹

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それではここまでご覧いただきありがとうございました。

また次の記事でお会いいたしましょう。

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