西黒森【四国百名山】
瓶ヶ森 ⇦前回の瓶ヶ森登山記事の続きになります。
西黒森について
高知県いの町/愛媛県西条市
標高1861m
四国百名山
西黒森は石鎚系瓶ヶ森の東隣にそびえる山で、同様に四国百名山に数えられます。
なおUFOライン沿いで四国百名山に数えられるのは、寒風山、伊予富士、瓶ヶ森とこの西黒森です。
瓶ヶ森が屈指の人気を持つ一方でこの西黒森には登る方はあまり多くない印象ですが、角錐形に立ち上がる姿は颯爽としたものでとても格好いいです。
四国百名山の頂上制覇のために単体で登るならば、UFOライン沿いから1時間足らずで登ることができます。
今回は前回の瓶ヶ森の女山山頂からの縦走で登頂した時の記録と写真をお伝えします。
※この記事の元になった登山は2021年10月末のものです。
注意喚起
西黒森は短時間で山頂へ到達できるとはいえ、縦走路は道が狭かったり一部トラバース道(斜面に通っている道のこと)で滑落に注意すべき箇所があります。
痛ましいことに2020年に滑落事故があり、愛媛県の女性が亡くなられています。
この事例に限らず、人気の山域でも常にリスクはありますので、相応の注意とリスク管理を欠かさないようにして臨みましょう。
瓶ヶ森周辺も電波の入りは弱く、特に山頂付近以外では圏外となることが多いです。
※当時から報道もされていましたので、注意のために記載させていただきました。
縦走開始
瓶ヶ森女山山頂より、少し南側に入った笹原の分岐から東へ縦走開始です。
まずは急激に高度を下げて稜線のコル部分に出ます。ジグザグに降りていくのですが、コル手前の降り途中から見上げる西黒森がとても格好良く、1番の写真スポットですね。
30分ほどかけて降りた後は再び急な登りでトラバース道を歩いていきます。
前述の通り、一部笹などの植物に覆われて踏み外しやすい場所がありますのでくれぐれも注意です。谷側ではなく山側に沿って歩きましょう。
低木に覆われて30分ほど進むと小さな『西黒森』の案内が出現し、左手に進路を取ります。
最後にロープ場が出現し、急な坂を越えると西黒森山頂へ到着です。
山頂は低木にかこまれており、景色は瓶ヶ森には比べられませんが、北の西条市方面や瀬戸内海が一望できてなかなかのものです。
人が少なくて風が通りにくいこちらの頂上で昼食としました。
ここからさらに東に縦走すると、次の頂上は標高1701mの自念子の頭で、所要時間は片道90分ほどです。
余裕があればと思ってはいましたが、女山~西黒森への縦走は1時間程度の割に急激な降りと登りで結構疲労感がありましたので、本日はここまで。
女山に戻ることとしました。
最初に降りてきた女山直近の登りはなかなかきついですが頑張りましょう。
往きは60分程度、帰りは70分程度で縦走できました。
下山
昼過ぎの山頂には人が増えており、キャンプチェアなど持ち込んで何か焼いている組もおられました。
女山山頂は結構広いです。
今度は男山を経ずに瓶ヶ森避難小屋へ向けて笹原の道を降りてゆきます。
午前中のガスは抜けていましたがそれでも雲が多く、満点の展望とはいえませんでしたが、石鎚の姿は拝むことが出来ました。
30分足らずで避難小屋まで降りてくると背の高い笹の間の道を歩き、程なくして瓶ヶ森駐車場へゴールです。
余裕がある方は、瓶ヶ森の名前の由来とも言われている水場の瓶壺(かめつぼ)を経由してから帰ると良いでしょう。
湧水が溜まる天然の水瓶は、自然の気まぐれを感じます。
それでは最後に、縦走途中で撮影した西黒森の姿をどうぞ。
まだガスに覆われていましたが、タイミングを測っていると一瞬だけ太陽光と共に姿を表してくれました。
紅葉時期は特にですが、山の写真にはCPLフィルターは欠かせませんね!
曇りなのにそれなりに鮮やかな色が出てくれたと思います。
あとがたり
瓶ヶ森に引き続き、四国百名山の西黒森いかがでしたでしょうか。
山を歩く方なら複数回の登山で歩いた稜線を繋いでいくような計画をしたくなるものですが、今回はとても自念子の頭まで軌跡を伸ばしたい欲に駆られました。
しかし何より無理しないことが大事。目標の西黒森で引き返しましたが、下山の時間など諸々踏まえて正解だったと思います。
西黒森へは短時間で登頂できるルートもありますので、一筆書きを目指す際はまた源流の碑から登りなおすことにします。
美しい景色を見せてくれた瓶ヶ森と西黒森に感謝です。
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瓶ヶ森 ⇦前回の瓶ヶ森登山記事はこちら
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それではまた次の記事でお会いしましょう。
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