中津明神山【四国百名山】

こんにちは四国グラフィです。
今回は高知県仁淀川町の中津明神山について登山情報や写真とともにお届けします。

※この記事の元になった登山は2022年8月下旬です。国土地理院では中津山(明神山)と表記されていますが、この記事では四国百名山の表記に準じています。
※登山口までの道に一部時間通行規制がかかっています。お出かけの際は規制状況をお確かめください。

概要

中津明神山(なかつみょうじんやま)
高知県仁淀川町/愛媛県久万高原町
標高1541m
四国百名山・四国百山

もうひとつの鳥居

中津明神山とは

中津明神山は高知・愛媛県境にある眺望に恵まれた山です。

山頂には国土交通省のレーダードームが建ち、天空の鳥居とも表される赤い鳥居がぽつんとそびえることでも人気があります。

山頂まで林道が通じているため車でも登ることができ、多くの観光客やハイカーが訪れています。

牧野富太郎ゆかりの地

中津明神山は本邦の植物学にとっても歴史ある地です。

中津川渓流域は植物の宝庫として知られ、高知県出身の植物学者牧野富太郎は仁淀川町にたびたび訪れ植物採集を行ったとされています。

かつて牧野博士はこの地で発見した新種ヤマトグサに初めてラテン語の学名を付けたほか、新種のワタナベソウ命名を行ったのも牧野博士です。

登頂にかかる時間は?

主要なコースである高知県側からは2時間程度で登頂可能です。

今回は高知県側のコースを歩いた記録を元にお届けします。

登山口情報

中津明神山への主要な登山口は、吾川(あがわ)スカイパーク付近にあります。

吾川スカイパーク

吾川スカイパークは高知県仁淀川町にあるスカイスポーツなどを行える公園です。
ほか無料で利用できるキャンプ場があります。

同公園内に駐車スペースあり、登山者も利用することが可能です。
一部車乗り入れ禁止の看板もありますので注意しましょう。
キャンプ場奥にトイレがあり利用可能です。

また登山口そばにも林道に駐車スペースが数台分ありますのでこちらを利用しても良いでしょう。

車道伝いに公園奥へ進んでいくと、右手に出てくる大山祇神社の向かいに登山口の看板が見えます。

なお登山口を過ぎても山頂まで林道が続き、さらに高い標高から登山道に入ることも可能ですので予定に合わせて計画しましょう。

注意点

なお2022年時点では中津渓谷ゆの森から吾川スカイパークまでの道路が工事中で、時間通行規制を行なっています。

登山口へ向かう際はあらかじめ道路交通情報の確認を行なってください。

その他の登山口

愛媛県側にも林道久主稲村線に登山口があり、2時間弱で山頂を目指せますがこちらはより登山者が少ないようです。

吾川スカイパークコース

吾川スカイパークからのコースについて概説します。

全体を通じて、交差する林道をたびたび跨ぎながら山を登っていきます。
赤テープがふんだんにあり、比較的迷うことは少ない1本道です。

前半部は林の中の急な登りが続き、上の林道に出ると基本的に見晴らしのいいササ原を頂上目指して登ってゆきます。

およそ登り2時間程度のコースですが、中盤に急登が続きますので長めに時間をみておきましょう。

なお山頂からは北北東に位置する猿越山への縦走路も伸びています。

コースマップ
YAMAP地図(筆者注釈)

登山記録

それでは実際に中津明神山へ登った際の記録を写真と共にご案内します。

吾川スカイパークより

スカイパークを過ぎてすぐ、大山祇神社向かいに登山道の明神山の看板があります。

大山祇神社
登山口

山道へ入り序盤は数分おきに林道を渡りながら、天然林の中を歩きます。
踏みならされており歩きやすい道です。

5分ほどで木造の小さな鳥居がありますが、奥の祠と巨木は朽ちていました。

林道を跨いで山道へ
奥にはご神体の巨木

25分ほど歩いた標高970m付近にて再び一旦林道に出て歩きます。
すぐに看板に従って右手の登山道へ入り直しましょう。

半分になった看板
切り替えして急登へ

ここからは勾配を増して50分ほど登りが続き、このコースの正念場となります。
やや足元がザレているので注意して歩きましょう。
つづら折りに登ってゆき上の林道を目指します。

急登の序盤で一箇所大きな段がありよじ登る箇所がありますが、大きく問題はないでしょう。

ここは歩行距離1km程度、標高1150m付近です。

急登の途中の段差はなかなか

急登を粘り強く歩いてゆくと上の林道へ到着し青空が見えます。

ここからは時折山頂のレーダードームを目にすることができますので一息入れましょう。

上の林道出合まで歩行距離1.4km1時間20分ほどです。標高約1341m地点。

上の林道より

再度林道へ出たらだいぶ空が近く感じます。

上の林道に出ました

再び林道を跨ぎながら歩いてゆきますが、青空と山頂をしばしば眺められるので気分的にはかなり楽になります。

急登を乗り越えたあとはのんびりと歩いてゆきましょう。

山道の入口はテープや看板があったりなかったりで、夏場は藪のために見つかりにくいことも。

林道も同じように山頂を目指しているので無理せずに舗装路を進んでも良いでしょう。

上の林道からは40分程度で山頂に到着します。

少し標高を上げれば既に東から南の眺望は得られ始めるでしょう。

最後まで登りは続きますが、ササ原の中を歩いて中津明神山山頂へ到達です。

登山口より歩行距離2.1km2時間ほどでの登頂です。

中津明神山 山頂

中津明神山には3つの鳥居と2つの祠があり、その奥の最高地点に山頂の標があります。

林道終点
山頂鳥居 奥に祠とドーム

1等三角点

祠の裏手にあたる最高点に1等三角点があります。

中津明神山山頂
山頂の祠

山頂からの景色

中津明神山からの眺望は素晴らしいです。

一部レーダードームなどで遮られてはいるものの、北は猿越山への美しい稜線とともに石鎚山が。

東へは香美白髪山をはじめ剣山系まで眺望が得られます。
南方面には須崎の蟠蛇森不入山など。

猿越山への稜線
奥には石鎚山
およそ東南東方向

山頂付近は丘のように平らになっており、景色を楽しみながら休憩が取れるでしょう。

天空の鳥居

もうひとつの祠から南に位置する鳥居は天空の鳥居として有名です。

中津明神の"天空の鳥居"
Lens : Canon EF24-70mm F2.8L ⅱ USM

下から見上げても良し、頂上からの眺望と共に眺めてもよし。

この景色を観るために訪れる方もおられるのは納得ですね。

美しい景色を楽しんだら往路を戻ります。
赤テープを目印に間違わぬように降りましょう。

中津明神山からの縦走路

山頂からの縦走路は、北の猿越山があります。
縦走はおよそ1時間の道のりです。

その先には西雑誌山・雑誌山へ続いていますが、猿越山より2時間程度のロングコースです。

参考コースタイム

登山口
 ~標高970m地点 (25分) ※折れた看板・急登
 ~上の林道出合 (55分)
 ~中津明神山山頂 (40分)

登り 約2時間、歩行距離2.1km

あとがたり

抜群の眺望と天空の鳥居をが魅力の中津明神山でした。

車でも山頂まで登れる珍しい山ですので、ぜひとも天気の良い日に訪れてみてください。

なお近くの中津渓谷温泉・ゆの森では日帰り入浴も可能です。

七福神の見守る渓谷歩きや雨竜の滝なども見どころの景勝地ですので、時間が許せば合わせてチェックしてくださいね。

中津渓谷・ゆの森

それでは次の山でお会いしましょう。

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四国の"天空の鳥居"のひとつ 中津明神

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