国見山(徳島)【四国百名山】

こんにちは四国グラフィです。

今回は徳島県祖谷山系の国見山(くにみやま)について登山に必要な情報・記録などを写真と共にお届けします。

※今回の記事の元になった登山は2022年4月です。四国百名山に数えられる山に高知県の国見山もありますので混同なさらぬようご注意ください。

国見山について

標高1409m
徳島県三好市祖谷
四国百名山

国見山は剣山・祖谷山系の北端であり、四国山脈の中央付近に位置します。

国見の名が示す通り周囲を見渡すことのできるとても眺望の良い山です。

四季を通して歩かれていますが、冬季は降雪の多い地域として有名です。
頂上まで2時間程度の登山道は手ごろながら歩きごたえがあり、四国百名山の中でも隠れた名山と呼べるでしょう。
登山を始めたばかりの方でも安心して登れる山であり、レベルを問わずおすすめです。

今回は春の国見山に登った記録をお届けします。
それではご紹介していきましょう。

登山口・登山ルート

国見山でよく使用されている登山ルートは主に2つあり、南側に伸びる林道を起点にするおおどう峠コースと、大歩危駅より登る国見山古道コースです。

①おおどう峠コース

三好市西祖谷山村地区の林道沿いに登山道入口が示されています。
金比羅神社がGoggleMapに表示されるので目的地にすると良いでしょう。

県道45号線は祖谷トンネルの東西どちらからでも目当ての林道に入ることができ、西の大歩危側(高知県側)には手前に登山口への案内看板があります。

主なアプローチ方法は自動車で、徳島県三好市もしくは高知県大豊町から国道32号線で大歩危駅経由で目指すと良いでしょう。

コンビニのない道ですので、買い物やトイレは道の駅大歩危JR大歩危駅を利用しましょう。

登山口はおおどう峠の石碑が目印で、4-5台は駐車可能なスペースがあります。

前半から急な登りの植林樹帯を登りますが、一度林道に出合ってからの急登が最大のヤマ場です。

終盤は心地よい穏やかな尾根渡で山頂を目指し、剣山方面や梶が森方面をはじめ優れた眺望が得られます。

2時間弱で登頂が望め、比較的登りやすく時間的にも手ごろで人気のルートです。

またこの林道出合いにも登山道入口の看板があり、舗装された広い路側帯に駐車することが可能ですので、道路が凍結する冬季以外はこちらから登ることもできます。通称上の登山口です。

より楽に山頂を目指したい場合はこちらを利用するのも良いでしょう。

②国見山古道コース

国見山より西方に位置するJR大歩危駅にあるスーパー『歩危マート』の脇より国見山古道へ入ることができます。

こちらもコースは比較的明瞭ですが、山頂まで急登続きの約5kmのコースで標高差は約1300mとなかなかハードな道となっており、ある程度体力のある方向けです。

なおJR大歩危駅には駐車禁止ですので、周辺の広い路側帯に駐車しましょう。

今回は前者のおおどう峠コースより山頂を目指します

登山開始 (おおどう峠)

おおどう峠に車を停め、準備したら出発です。

登山口には立派な看板が。

おうどう峠(後山峠)登山口

序盤より急な登りをしばらく越えてゆきます。
ほぼ1本道で迷う場所はなく道は明瞭ですが、落葉が堆積している杉の植林帯です。

登りはじめの短い急登を越えると尾根に乗り、しばらく下り気味に進むと再び急登がはじまります。

尾根を外れずにまっすぐと登ってゆき、標高970m付近で右手にわずかに眺望を得られます。
ここまで着くと中間地点の休憩まではもうすぐです。

残り300m程度を登ってゆくと林道出合い、アスファルトの石段を登ると上の登山口へと到着です。ここが概ね中間地点となります。

右手には山道らしからぬ八重咲きの椿(オトメツバキ? )が咲いていました。
登山口より上の登山口まで約1.1km、40分程度での到着です。平均勾配は約14度

ここには広い路側帯の駐車スペースがあり、少し登った先から振り返れば剣山系から梶が森方面までとても良い眺めが得られます。

上の登山口付近より

急登で疲れた脚を労わり、少し休憩してから後半戦へ挑みましょう。

上の登山口より

再び国見山登山口の看板に従い、アスファルトの階段から山道に入ります。

上の登山口

前半戦に負けぬ劣らぬ急登が続きますが、標高1370mピークまで登ればあとは平坦な尾根渡りとなりますのでがんばりましょう。

山火事注意の立札などを目にしつつ20分ほど道なりに登っていくと、伐採された林の間より再び東方面の眺望が得られ、まもなく小さなお地蔵様と三角点が登場します。

ここからまっすぐヤマ場の大きな急登を迎え、ひたすら登ることさらに20分。
登りの中腹には倒木による天然のアーチができています。

急登の終わりでは国見山・国見神社を示す矢印看板が出迎えてくれ、ここが標高1370m地点のふもとにあたります。お疲れ様でした。

あとは心地よく緩やかな尾根を渡り、大パノラマの待つ山頂へと向かっていきましょう。

国見神社

最後の尾根はとても軽快な道です

最後は気持ちのいい尾根を15分ほど歩けば国見神社へ到着します。

山頂直下の大岩の下に新しい祠が祀られており、少し風化していますが狛犬さんもしっかりと見守っています。1600年代に建立されたといわれているそうです。

進行方向奥には小さな避難小屋も併設されており、悪天候時はこちらで休むことも可能です。

参拝を終えたら、山頂まではあとわずか。
小屋脇の狭い道が進路ですので、直進して進んでいきましょう。

国見山山頂

国見神社を越えて進むと、山頂へ直登する道は崩落のために通行禁止となっており少し迂回が必要です。
とはいえ5分も歩けば大歩危駅方面(徳善)からの道との合流部があり、山頂を示す看板が行先を示してくれています。

登山口より休憩込み2時間、歩行距離3.0kmほどで山頂へと到着です。

それでは山頂の写真をどうぞ。

山頂からの景色

国見山 山頂広場

国見山山頂は拓けて平坦な広場があり、数組の登山者が休憩できる広さがあります。

眺望は極めて優れており徳島県側は剣山、愛媛県側は石鎚山までをほぼ360°見渡すことができます。
高知県側は梶が森の電波塔などを目にできますし、香川県側には瀬戸内海まで。

山頂看板の足元には二等三角点があります。

今回は4月の登山でしたが、新緑が芽吹く前の季節ならば木々で視界を遮られることも少なくより眺望が期待できるでしょう。

山頂は風の強い日だと少し冷えますが、抜群の眺めを楽しみながら昼食です。

下山

下山は往路を戻ると良いですが、山頂手前の古道との合流部で徳善側へ降り、途中から新林道を通って上の登山口まで歩く半周回コースを通ることも可能です。

舗装された林道歩きは苦手という方は往路を用いれば良いでしょう。

コースの大半が急登であったぶん、下りはあっという間。

下りは1時間20分ほどで登山口へ戻りました。

あとがたり

この日は登山客は自分達ひと組だけで、絶好の登山日和を独り占めできました。

冒頭で述べた通り程よい所要時間で四国有数のパノラマが楽しめる山ですので、天気の良い日を狙って登っていただければなと思います。

ぜひ登頂報告もお気軽に、#しこぐら ハッシュタグでお待ちしていますね。

それでは四国百名山の国見山についての報告を終わります。

感想・ご指摘などはお気軽に!

また次回の記事でお会いしましょう。

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