雲早山【徳島/四国百名山】

こんにちは四国グラフィです。
この記事では徳島県那賀町雲早山について登山に必要な情報を写真とともにお届けします。

山頂は眺望に恵まれた人気の山ですが、春はシャクナゲが咲き誇る尾根道が何より見どころです。

今回は5月のシャクナゲの時期に登った記録をお届けします。

※この記事の元になった登山は2023年5月中旬です。

雲早山 概要

雲早山(くもそうやま)
標高1495.9m
徳島県那賀郡那賀町
(神山・上勝街との境界)
四国百名山・百山

写真は徳島のヘソからの雲早山

雲早山について

剣山の東、徳島県中部にある勝浦三山と呼ばれる一角が雲早山です。

山頂に雲早神社の社を構え、雨乞い信仰の対象として敬われています。

一帯は中部三渓県立自然公園に指定されています。

もの地域は豪雨地帯としても知られており、山頂付近の雲の流れが早いことがその名の由来と云われています。

一級河川鮎喰川、勝浦川、那賀川の水源があり、同山北部には名瀑神通の滝があります。

登山道は全体にブナやカエデなどの落葉樹が織りなす自然林の美しさを楽しめ、紅葉の名所としても有名です。

北面の直登コースはシャクナゲ尾根と呼ばれ、5月上旬をピークに見事に咲き誇ります。

雲早山のシャクナゲ

登山口情報

高速道路脇町ICよりおよそ1時間20分ほど。

剣山スーパー林道沿いに雲早山登山口があります。

登山口直近に駐車スペースが数台分、ほか前後にも駐車可能な場所があります。

雲早山 登山口駐車場

トイレなどの設備はありません。
主要通信会社の電波は入ったり入らなかったりというところ。

なお雲早山の山頂は電波状態は良好でした。

Google Map

通行禁止情報

2023年時点で雲早トンネル南口より雲早山方面へ続くスーパー林道入口が工事通行止めとなっています(冬季通行止めから引き続き通行禁止) 。

通行止め箇所に一般車両駐車場が数台分あるほか、雲早トンネル北口にも2台分の駐車スペースがあります。

通行禁止箇所から登山口まではおよそ徒歩で25分程度です。

現地の看板によれば工事期間は2023年10月31日までだとのこと。

林道の通行禁止情報はとくしま林道ナビなどをご参照ください。

とくしま林道ナビ
https://rindonavi.com

コース紹介

  • 雲早神社参道コース
  • シャクナゲ尾根
  • 高丸山縦走

鳥居のある雲早山登山口より、沢を渡りつつ尾根上の高丸・雲早分岐へ登り、穏やかな尾根道を進んで山頂までおよそ1時間10分です。

また北から山頂へ直登するシャクナゲ尾根の道もありますが、こちらはなかなか登りの厳しい道で、この場合は1時間30分程度を要します。

敢えて登りで歩きたい! という訳でなければ、シャクナゲの咲く5月上旬などでは降りのルートとして選択するのがオススメです。

シャクナゲ尾根入口
赤テープがあるだけで分かりにくいです
5月中旬のシャクナゲ尾根

また南東に位置する高丸山から縦走で登頂することもできますが、山頂間で2時間30分程度の長い道のりとなりやや上級者向けです。

ピストンで設定すると8-9時間程度を見込む必要があります。

コースマップ

YAMAP地図(筆者注釈)

登山記録

それでは実際に5月中旬に雲早山へ登った際の記録をお届けします。

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雲早山登山口まで

雲早トンネル南口より雲早山登山口までスーパー林道を歩きます。

途中で通過する土須峠は、旧登山道で神通滝登山口より登ってくる場所。
また途中では北西方面に矢筈山の姿を眺められます。

登山口手前では神山町と那賀町の町境も。
標高差もほとんどなく、すいすいと30分弱で登山口まで到着します。

登山口前には3-4台の駐車スペースがあり、登山口には雲早神社の鳥居が立ち看板で示されています。

作業小屋跡地まで

登山口の鳥居をくぐり山道に入ります。

序盤は沢を左手に見ながら緩やかな登りを歩いてゆきます。

登山道前半は苔の群生地でもあり、真夏の深緑の時期はとても美しい一面の緑に包まれます。

沢の手前に左方向への小さな看板が示されています。
渡るとすぐ古いベンチのある休憩所へ到着です。

これをみて左手の対岸へ
作業小屋跡に残る古いベンチです

こちらが作業小屋跡です。

高丸山分岐まで

小屋跡地を過ぎると登りが少しきつくなります。

沢沿いの道を終えても無雪期ならばしっかり踏み跡があり道は分かりやすいです。

尾根上の分岐までの中程、赤テープがある場所で右へ折れます。

カエデ・ブナなどの美しい樹林帯を登り、尾根に出れば高丸山方面との道を分つ分岐に到着です。

雲早山登山口まで約50分、約1kmです。

雲早山山頂へ

高丸山分岐

高丸山分岐より山頂へは10分ほどです。

尾根の上からは高丸山方面への眺めがあり、春はツツジ越しの高丸山が眺められるでしょう。

奥に高城3山のひとつ高丸山

尾根上を進んでいくと、シャクナゲ尾根からの合流部に看板があります。

雲早山の示す方向へ進み、一段高いところに山頂があります。

雲早山山頂の神社

雲早山山頂は広々としたスペースで、ほぼパノラマの恵まれた眺望が楽しめます。

雲早神社の社、山頂の看板と足元には2等三角点があります。

山頂からの景色は動画でどうぞ。

動画:雲早山山頂

下山・シャクナゲ尾根

下山はシャクナゲ尾根を用いで下山しました。

山頂手前、シャクナゲ尾根と高丸山分岐からの尾根の合流部へ。
目にした看板に従い、北方向へ降っていきます。

山頂手前 尾根上の案内板

通行注意の案内を見かけますが、コースを外れなければ際立って危険な箇所はありませんでした。

大部分が普通の登山道です

ある程度通行者がおられるためか踏み跡によりしっかり道があり、シャクナゲが花をつけてくれている区間は迷うことはなさそうです。

ところどころ赤テープや看板も道を示してくれています。

とはいえ勾配は急で木の根で足を取られそうな箇所が多いですので気をつけて降りましょう。

シャクナゲ尾根は約1.3kmほどの長さで、降りで用いると45分程度で踏破できます。

林道出口手前の道は迷いやすく一層急ですので滑らないように。

あとは起点へと林道を歩き戻ります。

お疲れ様でした。

Photography:シャクナゲ

雲早山シャクナゲ尾根で撮影した写真です。

参考コースタイム

(往路)
スーパー林道入口
 ~雲早山登山口(30分)
 ~作業小屋跡ベンチ(10分)
 ~高丸・雲早山分岐(40分)
 ~雲早山山頂(10分)

往路
1時間30分(3.2km)

(帰路)
雲早山山頂
 ~シャクナゲ尾根起点(45分)
 ~スーパー林道入口(25分)

帰路
1時間10分(3.0km)

総活動時間 3時間
歩行距離 約6.3km

あとがたり

徳島県中部の名山、雲早山についてお届けしました。

春はシャクナゲ、夏は苔生した緑の世界、秋はカエデの紅葉。

季節問わずに手軽に登れる美しい山として徳島の登山者に広く愛されています。

スーパー林道は工事や通行止めが頻繁に発生しますので、出発前には必ず林道の通行状況をチェックしておいてくださいね。

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それではまた次の山でお会いしましょう。

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