工石山【高知/四国百名山】
こんにちはしこぐらBLOGの四国グラフィです。
この記事では高知市民の森、四国百名山のひとつ工石山について登山に必要な情報を写真と共にお届けします。
※この記事の元となる登山は 2021年12月、2022年10月、2025年1月ほかです。
※高知県大豊町にも四国百名山に数えられる『(奥)工石山』がありますが異なる山ですのでご注意ください。
Contents
工石山 概要

高知県高知市 土佐地区
標高1176.39m
四国百名山・四国百山
写真は南嶺登山道からの工石山

右奥 工石山
工石山について
工石山は高知市から最もアクセスの良い四国百名山です。
県民の森として親しまれており、家族連れや登山初心者の方でも多く登られています。
登山口付近まで高知市街から約40分で到着でき、早ければ1時間で登頂可能と軽登山が出来る山です。
眺望スポットも多く豊かな植物や生物が楽しめ、四季を通じて魅力の多い山です。
初心者向けながらルートも多彩なのでレベルに応じて色々な楽しみ方が出来ます。
それでは早速ご紹介していきましょう!
登山口情報
工石山登山口 へは
工石山青少年の家 を目指して向かうと良いでしょう。
トイレ・駐車スペースの利用可能、自動販売機もあります。
アクセス
高知市からだと高知北環状線(AEONのある通り)から県道16号(高知本山線) を土佐山方面へ登ってゆきます。
トンネル手前で曲がりふるさと林道に入ると、登山口付近に数箇所駐車可能なスペースがあります。
他県からのアプローチも高知ICから同様に向かうか、大豊ICからでも良いでしょう。
青少年の家には自動販売機、トイレも開放されています。
季節により食堂が営業していることもあります。

コース紹介
工石山は複数のコースがあり、いずれもよく整備されています。
人気があるのは南回り・北回りの2通りの道です。
登山口から15分ほどの緩やかな登りの後に杖塚に到着し、ここからルートが分岐しています。
いずれの道でも日本全国に由来を持つ様々な植物が登場します。
コースマップ

①南回りコース
主な見所
- やまびこが返るヤッホーポイント
- 最高の眺望所ヒノキ屏風岩
- サンショウウオが生息する賽の河原
およそ登り3.1km 90分ほどのコースです。
②北回りコース
主な見所
- 自然の力を感じる根曲杉
- 天然ヒノキ風倒木
- 眺望スポット白鷺岩(しろわしいわ)・トド岩
およそ登り2.3km 60分ほどのコースです。
③妙体岩コース
ピークハントの場合は登山口より林道を自動車で進んだ先で工石神社鳥居から妙体岩経由の石段を登るのが最速です。
妙体岩は南回りコースで経由する賽の河原からも派生ルートで向かうことができます。
なお妙体岩付近の登りが工石山では最も急な登りです。
上記のほか南回り・北回り2つの間を繋ぐ赤良木展望台の道も。
自由にルートを考えられるので、網羅的に歩けばそれなりの歩行距離になります。
いずれも歩きやすくお勧めできますが、南回りで登り北回りで降るコースを歩いている方がやや多いようです。
参考コースタイム
(往路) 南回りコース 100分
工石山登山口
〜杖塚分岐 (20分)
〜屏風岩 (35分)
〜さいの河原 (10分)
〜工石山南山頂 (35分)
(帰路) 北回りコース 50分
〜工石山北山頂 (5分)
〜根曲杉 (20分)
〜杖塚分岐 (10分)
〜工石山登山口 (15分)
歩行距離 5.4km
行動時間 2時間30分
獲得標高 450m
登山記録
南・北回りそれぞれのコースを登りで歩いた際の視点で紹介します。
工石山登山口から
林道より未舗装道に入ると登山口直前にもトイレがあり、間もなく登山口の看板があります。

なおこの場所からお隣の三辻山へも登ることができます。
三辻山の登山記事はこちら↓
登山口より緩やかな登りを経て、15分程度で杖塚の分岐へ到着です。
ここから南・北回りいずれかへ入りましょう。


北回りコース
北回りコースの最初に県民の森の石碑がある広場がありベンチも設置されています。
案内板もありますのでここで行程を確かめましょう。

全般的に踏みならされた緩やかな登りで、危険な箇所はありません。
分岐には案内板も建てられています。
見所としては全国県の木遊歩道の案内板があり、全国各県を代表する樹木が植えられています。

ダイセンキャラボク
そのほか見どころとしては北側土佐町から石鎚系への展望がある2つの大岩です。
登りでの登場順に白鷲岩・トド岩ともに岩の上から棚田を含む風景が楽しめます。
根曲杉(ねまがりすぎ) や天然ヒノキ風倒木といった自然の力強さを感じるスポットも魅力的です。

植林直後に強い台風に襲われ
生え始めが斜めになったそうです

嶺北と四国山脈をのぞむ

台風で倒れた巨木の跡

嶺北と四国山脈をのぞむ
1時間程度の短い登りで見所が目白押し。
トド岩を過ぎれば残り1/3程度。
最後まで緩やかに登り北側山頂へ登頂です。

北側山頂が標高的最高点になりますが、
三角点と山頂プレートは南側山頂広場に存在します。
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伊予富士、笹ヶ峰、冠山・平家平

奥左 奥工石山 白髪山 右奥


南回りコース
続いて南回りコースで山頂を目指してみます。
北回り以上になだらかな道が続きより歩きやすいです。
終盤はシャクナゲの木に囲まれながらの急奈登りがやってきます。
ヤッホーポイント
10分足らずで最初の見所ヤッホーポイント。
工石山で唯一山彦が帰ってくる場所だそうです。


ヒノキ屏風岩
一部足元注意、頭上注意などの看板を目にしながら、さらに25分程度でヒノキ屏風岩へ到着です。
ここは山頂直下の妙体岩を眺められる場所と紹介されていますが、それ以上に岩に登ると高知市方面への眺望が抜群です。
岩に登るには怖いですので自信がなければ無理せずに。
屏風岩から見える景色は
動画でご紹介しておきます。
ここを過ぎるとまもなく賽の河原の休憩所。
小川のせせらぎと共に東家がある気持ちいい場所です。
一息ついたら山頂を目指して後半戦です。
賽の河原から山頂へ

賽の河原はサンショウウオの生息地として知られています。
4−6月は産卵時期のために小川に立ち入らないようにロープが張られています。
またそれ以外の時期も乱暴に石をめくって探さないようにと注意書きされています。
真夏でも涼のある場所で東家やベンチがあり、休憩に適している場所です。
最後のひと登りに向けて一息入れておきましょう。


風の谷・天空の窓
風の谷の眺望スポットでは岩の上からの眺望を楽しめます。
高知市・香美市方面への眺めが優れており、その向こうには太平洋が眺められます。
屏風岩のようによじ登る必要はありませんが足元にはお気をつけて。


太平洋・室戸岬も見えるかも?
天空の窓は、岩場に生えたヤマグルマの根の間から青空を眺められる天然の天窓です。
少しずつ根の形も変わり覗きにくくなっているみたいですが、自然が生んだ小さな奇跡を観測できる工石山らしいスポットです。

ここまできたら最後のひと登りといったところ。
終盤にはシャクナゲの群生地があります。
開花時期は概ね5月上旬〜中旬です。



さいの河原より30分ほどの登りの後、
工石山南側山頂へ到着です。
南側山頂

南側の山頂には、山頂の標に一等三角点、斜面にたてられた複数のベンチがあります。
かつてあった展望台は現在は崩落しており、瓦礫が積み上げられています。
→ 2025年に登った際は撤去されて綺麗になっていました!
北側山頂よりも広場は広く、より休憩に適しているでしょう。
日当たりも良く暖かいです。
Photography

高知市方面の景色


1176.45m


シャクナゲと同時期(5月)
北側山頂へもあいだ5分程度で移動できます。
途中には工石神社とその鳥居、東家があります。

標高としては北側山頂が約1m高いので、しっかり最高点も踏んでおきましょう。
どの道でも違った見どころがありますので、下山は違うルートを通るのがお勧めです。
お疲れ様でした。
おまけ・妙体岩

妙体岩は断崖絶壁の大岩で、山内公が土佐入りする際に目標としたとの伝説があります。
林道沿いの工石神社鳥居より参道石段を登ってゆく過程にあり、南側頂上へ道がつながっており派生ルートとして歩くことができます。
岩直下には神社がありますのでお参りしてから進みましょう。
賽の河原より石段へ合流して登ることもできます。
南回りルートと合流するためには石段の終わり際の鳥居手前で山道へ入るので注意しましょう。
あとがたり
高知県民の森工石山についてご紹介しました。
本当にたくさんの天然の見所があり眺望もよく、老若男女が登れる歩きやすさが魅力です。
終始落ち着いた山道ですが、歩くたびに違う自然を感じられる奥深さもあります。
初めて登る山あるいは家族連れハイキングなどでも選びやすいお勧めの山です。
登山に慣れている方には同じ起点から登ることのできる三辻山周辺を同日に周回するのがおすすめ。
三辻山は直登ルートだと1時間程度で登頂可能で、山頂からは工石山などがよく眺められます。
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それでは次の記事でお会いしましょう。
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Re-written
ver.1 2022.1.3.
ver.2 2022.10.10
ver3 2023.5.4.
ver4 2025.2.11.



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