伊予富士【日本三百名山】

こんにちは四国グラフィです。

今回は日本三百名山にも選出される人気の山伊予富士についてお届けします。

※この記事の元になった登山は2022年4月上旬、2023年12月です。

伊予富士 概要

伊予富士(いよふじ)
標高1756m
高知県いの町/愛媛県西条市
四国百名山・百山・日本三百名山

写真は登山道中より山頂へ

伊予富士は愛媛県と高知県の県境付近に位置し、四国山脈の中核である石鎚山系中央部の山です。
恵まれた眺望に加えて特に東側からの展開に富む登山道は素晴らしく、日本三百名山に選定されています。

冬は四国で有数の積雪量で、樹氷をはじめとした雪景美も有名です。
通年登山可能であり、多くの登山客が訪れています。

伊予富士 登山口紹介

  • 寒風山登山口
  • 伊予富士登山口

代表的登山口は2ヶ所
瓶ヶ森林道(別名UFOライン)の高知県側入口にある寒風山登山口
瓶ヶ森林道途中にある伊予富士登山口です。

寒風山登山口

自動車で194号線を走行し、寒風山トンネルの高知県側口すぐを曲がり林道へ。
脇道ですが寒風山登山口への標識が出ています。
くねくねと登って瓶ヶ森林道へ向かえば道なりに駐車場があります。

最初に出合うのは予備駐車場で、もう少し進むと登山口すぐそばにも駐車場があります。
綺麗な水洗トイレも整備されています。

こちらから登る寒風山及び伊予富士は共に人気の山で、特に土日は満車になることも多いです。

道路凍結などの畏れはありますが、この寒風山登山口までは通年自動車でアプローチできます

12月~4月上旬(年により変動あり)は瓶ヶ森林道は通行禁止
冬の伊予富士に登る場合はこちらから登ることになります。

伊予富士登山口

伊予富士の山頂直下から登るコースです。
寒風山登山口より瓶ヶ森林道に入り、自動車で20分ほどで到着します。

少し分かりにくいので山側を注意深く見ておきましょう。

伊予富士登山口看板と、1台のベンチが設置されています。
林道の路側帯に3-4台程度駐車可能なスペースがありますので利用できます。

こういったポイントを除けば、全体的に林道は対向に苦労する道幅です。

冬季(12~3月末ごろ)まで瓶ヶ森林道は通行禁止になりますので、冬場は使用できません。

トイレはありません。
寒風山登山口のトイレを使用しましょう。

登山コース紹介

今回は寒風山登山口より桑瀬峠経由で伊予富士を目指した記録をお届けします。

寒風山登山口より

山頂まで2時間半~3時間弱程度のコースです。

寒風山登山口より登って桑瀬峠に出て、分岐を左手(西)に取ると伊予富士方面です。

背の低いササ原の稜線を渡っていくと山頂手前で再び急登があり、登り切れば伊予富士山頂です。

分岐や迷いやすい場所もなく、道は終始明瞭ではじめと終わりの急登に歩きごたえがありますし、伊予富士や寒風山の眺めはとても良いです。

なお、桑瀬峠から右手(東)へ取れば寒風山、その向こうは笹ヶ峰へ登ることができます。

伊予富士登山口より

手軽に山頂を目指すことができる山頂まで1時間程度のコースです。

山頂西側の伊予富士~東黒森間の稜線鞍部に乗り、山頂までササ原を歩きます。
比較的手軽なコースのため、合わせて東黒森にも登ってから降りる方が多いようです。

登山記録

それでは伊予富士の登山記録をお伝えします。

寒風山登山口より

今回は前述の通り、寒風山登山口より桑瀬峠を経由して伊予富士に登りました。

寒風山登山口の駐車場に車を止めたら、準備を整えて目の前の登山口からスタートです。

まずは桑瀬峠を目指して急登を登っていきます。
登りはじめから時折ロープの張られている大きな段差を超えながら高度を上げていきます。

桑瀬峠までは歩行距離700m程度300m以上標高が上がります。
登角度は20度以上とお馴染みながらなかなか。

およそ峠までの中間地点で再び案内看板を目にします。

南側への視界が開けゆっくりとトラバース道を登り、50分程度で桑瀬峠へ到着です。

桑瀬峠

桑瀬峠は標高1451m。

寒風山伊予富士の間にあり、これらに登られる多く人の休憩場所として親しまれています。

峠には回転する看板と共に数組が休憩できるスペースがありますので、登りを越えた体を休めましょう。

桑瀬峠からはまだ目指す伊予富士山頂は見えていません。
西方面には遠くに西黒森が見えています。
北には西条市街地と瀬戸内海が見えるでしょう。

西黒森 奥に瓶ヶ森

桑瀬峠まで登りきればあとは快適な稜線歩きで、山頂直下の急登を迎えるのみです。

一息ついたら伊予富士方面へ足を進めましょう。
峠から少し戻ったところに案内があります。

伊予富士山頂へ

だいたい80−90分くらい

桑瀬峠から左手西側へ少し登るとササ原の稜線に乗ります。
まもなく伊予富士の姿を目にすることができます。

ここからはほぼ稜線上を山頂へ向けて歩いていくことになる2.0km程度の道です。

気持ちのいいササ原の中を軽快に歩いていけるでしょう。
ラスト500mは再び急登が待ち構えています。

なだらかに登ってゆき標高約1620m地点を巻いて再び稜線に乗ります。
軽いアップダウンを越えてさらに進んでゆきます。

振り返って寒風山方面

この区間は全体に眺めが良く、伊予富士が愛される理由の1つであると言えるでしょう。

Movie1 : 稜線上の景色

急登に入る直前では、伊予富士の姿を正面に構えて眺めることができます。
その場所からの写真はこちら。

急登前に少し降ると脇にテント1張分ほどのスペースがあり、野営場として利用できそうです。
急登が目の前にやってくるとなかなかの迫力ですが、山頂はもう一息。

ロープ場などはありませんが、後続者がいる場合には石を落とさないよう注意しましょう。

冬の急登はさらに厳しい!

25分ほどをかけて登り終えると伊予富士の山頂です。

伊予富士山頂

伊予富士の山頂は360度にわたり眺望が得られ、西方面には石鎚山系はもちろん、中津山、四国カルストまで見通せます。

東方面は寒風山・笹ヶ峰、冠山から平家平、その奥には東赤石山などが顔を覗かせます。
天候次第では剣山系も顔をのぞかせています。

天気が良い澄んだ青空の山頂はまさに絶景で、東西に続く四国山脈の名山をひとなめにできる素晴らしいロケーションです。

山頂は広くスペースがあり、4-5組が休憩できる程度のスペースがありますが、人が多いと混雑するかもしれません。

中央には移動可能な山頂看板と三等三角点が設置されています。

Photography
伊予富士山頂と三角点
バックには冠雪した石鎚山

Movie2 : 伊予富士山頂の景色

帰りは往路を戻ります。

そのまま稜線上を西方向へ進めば東黒森自念子ノ頭西黒森そして瓶ヶ森へと続きます。

おまけ:東黒森

伊予富士からさらに西へ稜線を進むと東黒森、その先は自念子ノ頭へ続きます。

東黒森も眺望に優れる山で足を伸ばすのも良いでしょう。
伊予富士からは1時間弱で縦走が可能でまずまず軽く登頂できます。

もちろん帰路も長くなりますので、日没時間も考慮し余裕を持って行動するようにしましょう。

東黒森山頂
山頂からの景色

おまけ:伊予富士登山口への下山

下山については往路を戻るもしくは先へ進んで稜線途中から伊予富士登山口へ降りる方法があります。

ただし伊予富士登山口へ降りた場合、寒風山登山口まで林道を歩いて戻るとすると1時間半ほどアスファルトを歩くのでそれなりにハードです。
自動車・自転車をデポしておらず、日没にも間に合う場合ならばせっかくならば往路を戻るコースをお勧めします。

往路を戻る場合は山頂からの急な下り、及び桑瀬峠から登山口までの下りが急ですので十分に気をつけて降りましょう。

家に無事に帰るまでが登山です!
お疲れ様でした。

あとがたり

日本三百名山伊予富士いかがでしたでしょうか。

優れた眺望に四季を通じて魅力があり、稜線の美しいササ原にやってくる急登が四国の山の良さを教えてくれる、そんな素敵な名山です。

四国のハイカーにとても人気の伊予富士、まだ登られたことのない方は是非登ってみてくださいね。

れでは今回もお読みいただきありがとうございました。

感想・ご指摘などお気軽にお寄せください。

また次回の記事でお会いしましょう。

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ver1 2022.4.12
ver1.1 2024.1.6

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