不入山【高知/四国百名山】

こんにちは四国グラフィです。

この記事では高知県津野町の不入山について、登山に必要な情報を写真とともにお届けしています。

※この記事の元になった登山は2023年12月です。

不入山 概要

不入山(いらずやま)
標高1336.1m
高知県津野町
四国百名山・百山

写真は不入山山頂

不入山について

不入山は高知県津野町北西部に位置する自然豊かで密やかな山です。

四国の清流として名高い四万十川の源流点を有することで有名です。

山頂には一等三角点があることも特筆すべきポイントです(高知県内に16箇所) 。

山名の由来

不入山の由来はその名の通り、かつて一般人の立ち入りが禁じられていたことに由来するそうです。

江戸時代には御留山(おとめやま) と呼ばれる立ち入りや林産物・動物の採取が禁止された山が決められており、不入山は土佐藩の御留山であったという説が有力だそうです。

それにより現代に至るまで自然が豊かに残された静かで趣のある山です。

四万十川と源流点

四国最後の清流とも呼ばれ全国的に有名な四万十川は、196kmにおよぶ緩やかに蛇行した流れで四国西南部を走り支流を集めて太平洋へと流れています。

古くから高知県民の生活に深く根ざして自然環境・景観ともに現代まで愛され保護されています。

その四万十川源流点が不入山の南東部中腹に位置しており、登山をしない方にとっても観光スポットとなっています。

こちらの源流点を含めた津野町の観光ガイドツアーも整備されているようです。

高知県観光ガイド連絡協議会

登山口紹介

  • 源流点登山口
  • 林道登山口

不入山登山道は主に上記の2箇所がありますが、人気の高いのは四万十川源流点を経由して登れる源流点登山口コースです。

どちらも登山口付近の路側帯を利用して数台駐車可能です。
あまり人で混むことはありませんので多くの場合は問題なく駐車できるでしょう。

トイレ等の設備はありませんので、事前に道の駅などを活用します。

主要通信会社の電波は登山口から山頂まで概ね不安定です。

Google Map

アクセス:源流点登山口

例によって登山口までのアクセス方法は自動車になります。

高知市からのアクセスだと高速道路須崎東ICより津野町方面へ国道197号線を走ります。
道の駅布施ヶ坂が最後の公衆トイレとなるでしょう。

四万十川源流点への案内は豊富に示されており、案内に従って林道に入れば道なりです。

追合の滝のある付近でさらに山側の林道へ入り、最終地点が登山口です。

不入山コース紹介

源流点登山口からのコースは
1時間20分程度で余裕を持って登ることができる手軽なコースとなっています。

一方の林道登山口からは、船戸林道のゲート付近に駐車して登山口まで林道歩きが1時間ほど。
登山道に出合うと槙尾根・幽谷コースの短い分岐があり、ともに自然景観の美しい道が楽しめます。

このため源流点登山口を起点として登り、両コースをつなぐ横掛け道を歩いて周回するコースも人気のようです。

今回は、源流点コースから東尾根を歩いて登り下山時に林道コース方面を歩いて横掛け道を戻る半時計周回で歩いた記録をお届けします。

参考コースタイム

不入山反時計周回コース
源流点登山口
 ~四万十川源流点(20分)
 ~横掛け道分岐(20分)
 ~東尾根分岐(10分)
 ~不入山山頂(30分)

不入山山頂
 ~槙尾根・幽谷分岐合流部(20分)
 ~林道登山道出合(20分)
 ~横掛け道~横掛け道分岐(30分)
 ~源流点登山口(20分)

登山記録

それでは不入山に登った記録をお届けしていきます。

源流点登山口

源流点登山口付近に四万十川源流之碑四国の水辺88箇所の案内などがあります。

まずは数箇所立てられている案内に従って四万十川源流点を目指して登ります。

岩の間に見受けられる水の流れも四万十川の一部なのかと思うと趣を感じます。

源流点までは登山に慣れていれば20分もすれば到着するでしょう。

四万十川源流点

四万十川源流点には1基のベンチ、木標が建てられているのを目にするでしょう。

この木標には渡川シ・マムタという名も記載されています。

渡川はとくに河口付近での四万十川の呼称でありかつての正式名称。
シ・マムタはアイヌ語を起源とし、四万十の語源となった言葉とする説があるそうです。

横掛け道分岐から東尾根へ

源流点を通過したら引き続き登り、横掛け道分岐の看板を目にしたら左手に折れ東尾根へ向かいます。

左手が山頂までの最短コース、東尾根へ続いています。
右手は横掛け道を経由して林道登山口方面へ。

登山口より横掛け道分岐まで約40分弱、さらに10分程度で東尾根分岐です。

緩やかなトラバースを歩き東尾根分岐へ至ると右手に切り返して東尾根の道へ。

背の高いスズタケに囲まれていますが綺麗に刈られて整備されています(時期によるようです) 。

ヒメシャラやマツなどが立ち並ぶ中を進み、終盤ではロープの張られた急登も登場します。

濡れていると滑りやすい区間ですので注意しながらゆっくり行きましょう。

ここを登り切った先が不入山の山頂です。

不入山山頂

山頂には一立のベンチに山頂の看板とプレート、1等三角点、祠があります。

眺望は限定的ですがゆったり落ち着ける山頂です。

北北東には石灰岩が切り出されている鳥形山の独特な姿が印象的。
天候が良ければその先遠くに石鎚山の姿が見られるそうです。

Photography

Canon EOS6D mark2 + EF70-200 F4L IS USM

下山開始〜幽谷コース

それでは林道コース側へと下山を開始します。

山頂より西尾根方面に降り始めるとまずは岩場を通過します。
数回ロープ場を過ぎるとガイドの張られたトラバース。

20分ほど歩くと2つの道の分岐に到着します。

周回路の内側に幽谷コース、外側に槙尾根コースが現地でも看板で案内されています。

槙尾根コースではとくに5月のシャクナゲやツツジが見ものであり、春のシーズンは迷わずこちらをお勧めします。

幽谷コースは両側を大岩に囲まれたルンゼ(谷) を行くその名の通りの道。
雨の後など滑りやすい環境や、落石を懸念する場合は避けておきましょう。

今回は幽谷コースを歩いて降りていきます。

不入山はよく深山幽谷と形容されますが、それを象徴する区間です。

苔むした岩の間を気をつけて降りましょう。
同高知県の山の中では梶ヶ森ゴトゴト八丁を短くしたような場所です。

槙尾根コースと合流するとまもなく林道登山道と出合い、横掛け道の分岐付近に到着です。

こちらは横掛け道へ入る場所が少しわかりづらく
四万十川源流点方向として矢印で案内がされています。

一見道が分かりづらいのですが船戸林道方向へは進まず、看板裏手から登りの道へ入りましょう。

東尾根と同じくスズタケに囲まれる中の道を通過して分岐へと戻ります。

横掛け道分岐まで到着したら往路に合流。
源流点登山口へ戻ります。

お疲れ様でした。

あとがたり

四万十源流点の眠る深山幽谷、不入山でした。

林道歩きのない点や、その魅力を最大限感じられる点で今回ご紹介した周回コースはお勧めの歩き方です。

登山口近くには平家伝説の残る追合の滝がありますので、早々に下山できれば帰りに立ち寄るのをお勧めします。

それではまた次の山でお会いしましょう。

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