平家平【四国百名山】

平家平・冠山について

平家平
高知県いの町/大川村/愛媛県新居浜市
標高1693m
四国百名山

冠山
標高1732m

平家平(へいけだいら)は高知と愛媛の県境に位置する山で、壇ノ浦戦い後の平家落武者伝説に関連する命名だと言われています。

日本二百名山に数えられる笹ヶ峰に連なり、山頂は笹に覆われ360°のパノラマの大展望を誇ることから四国内でも屈指の人気を誇ります。

石鎚山脈と赤石系に挟まれるような位置にあり、様々な登山ルートで楽しまれています。

最近登られる方が増えたのは、なんといっても高知県側からの直登ルートである高藪登山口から登るルートですね。
ここは長らく高藪集落付近の道がダートの荒れ道でしたが、2021年に登山口までの道が全面舗装されました。

ものの1時間半程度で山頂に立てるので、初心者さんにもうってつけのルートでしょう。

かつては東側三ツ森峠との中間地点にある鉄塔を目指して登り、尾根を西に渡って平家平を目指すルートが主流だったようで、こちらも健在。
その場合高知県側は小麦畝登山口、愛媛県側からは中七番登山口から登るのが代表的です。

また平家平頂上からは東に三ツ森山、西に冠山、ちち山を挟んで笹ヶ峰への稜線が伸びています。

往復(ピストン)で程よい歩行距離を追加したいならば、心地良い稜線歩きができる冠山への往復がおすすめです。

今回の記事の元となるのは2021年12月末の登山。
寒波続きでしたがグッと気温が上がった中での快晴で登山日和でした。

道が新しくなった高藪登山口から登ります。
果たしてどんな景色が見られるのか、みていきましょう。

平家平 登山口 (高藪登山口)
https://goo.gl/maps/1Gm8HYw7WojCYvtR8

アクセス

高藪登山口へは、寒風山登山でお馴染みの194号線を用いてアプローチします。

高知県側からは国道33号をいの町へ走り、仁淀川橋手前から194号へ入って川沿いを北上。本川トンネルを抜けてすぐに右折して大川村方面へ入ります。
愛媛・徳島・香川からはいよ西条IC~西条市より194号を南下してトンネル手前を左折。

この17号線は吉野川沿いを走行しています。10分程度の走行ののちに、左手に折れ高藪集落方面へ入ります。
ガソリンスタンドが出てきますので、ちょうどその手前を曲がります。

出てくる案内板が高藪登山口についてのことか小麦畝登山口なのかで間違いやすいので、スマートフォンで確認しながら進みましょう。
少なくとも登山口までは電波が入ると思います。

舗装された道に感謝しつつ、高藪登山口へ到着です。
少し過ぎたところに数台駐車可能なスペースがありますので活用しましょう。

買い出しですが、コンビニエンスストアならば高知県側からはファミリーマートいの町吾北店が最終です。
愛媛側からは西条市で済ませておきましょう。

17号線に曲がるよりも北側に木の香温泉道の駅があり、こちらの売店や自動販売機を利用する手もあります。
スケジュールに余裕があれば帰りの入浴も良いですね!

ルートと準備

高藪登山口からはほぼ直登ルートですが、途中でさらに西側からのルート(足谷川登山口)との合流があり、三叉路を右手に取り山頂を目指すことになります。

また登頂まで1時間半程度で難所もありませんので、冠山への縦走もぜひ計画に入れておきましょう。
追加で50分といったところです。

12月ですが暖かい日の日中登山でしたので、山頂と稜線渡りまで積雪はありませんでした。
寒波でなければチェーンスパイクを携帯しておけば良いと思います。
冬場は登山口までの路面の凍結などにも注意してください。

服装は中厚手のベースレイヤーと長袖インナー、薄手のフリース、ニット帽。
ネックゲイターは途中で外しました。
ザックにはレインウェアを入れて必要に応じて着れるようにします。
僕の冬場の基本の服装です。

YAMAP地図 右下が高藪登山口

さてそれでは行ってみましょう!

ゆっくり準備して9時くらいに登山開始です。

登山開始

登山口から踏み慣らされた緩やかな登りが続きます。

山容は近くの山である笹ヶ峰と似ておりますが、あれ程の急登はありません。
木々の背もそう高くなく冬場は差し込む朝の日差しを受けながら登るかたちになります。

ほどなくすると、日陰に残った雪がちらほら見えてきますが登山に影響はありませんでした。
水場は凍っており、何本もつららが残っていました。

登山者としてはよく見る景色でしょうが、一般の四国の民からすると子供心でテンション上がる光景ですね。

1時間程度の登りの後に前述の通り足谷川ルートからの合流を経て、右手に入り山頂を目指していきます。
この辺りから木々の隙間から平家平が見えるようになります。

軽いアップダウンを越えれば背の高い木々が切れて笹原に出ます。
振り返れば南側の山脈が太陽と共に見えていますが、山頂での絶景が待っていますので先を急ぎましょう。

ラスト20分程度はやや急な登りですが、頂上まではあとわずか。笹の間の踏み跡を進んでいきます。

さて、登ること合計90分、山頂に到着です!

平家平山頂

遮るものは何もなく、素晴らしいパノラマです。

360°のパノラマです

山頂看板の近くにある迫り出した岩の上はおあつらえ向きの記念写真スポットです。

この日は積雪していれば写真を撮ろうと思い三脚も持っていたので、珍しくセルフポートレートしておきました。
せっかくなので使わないとね。

ISO100 f8 SS1/30 CPL+HalfgradationND

山頂の景色を楽しみひと休憩したら、西方向に観える冠山へ行ってみましょう。

縦走:冠山へ

さて、冠山への縦走開始です。

全体的に明瞭な稜線で迷うことはありませんが、日陰になっている場所は積雪があり、所々地形が覆い隠されていました。

この日は冬でもかなり暖かい日で登山口では雪はなさそうに感じていましたが、やはりこの時期は積雪対策は怠らない方がいいと思いました。
一部トラバース道や急な段差は積雪量が多いとやや難所になりそうです。

稜線上途中、平家平山頂より1/3–4くらいの場所に、山とその奥のちち山・笹ヶ峰が非常によく見える岩場がありますので、記念写真を撮るならここがおすすめです。

その場所から撮影した写真がこちらです。

どこまでも歩けそうな稜線

雪がなければ平坦でわかりやすい稜線歩きですのでサクサクと進みましょう。
ラストの冠山山頂手前には急登がありますのでひと頑張りして50分程度で冠山山頂に到着です。

冠山の山頂は狭く木々に覆われていますが西側への視界は保たれています。

天気が良く笹ヶ峰から寒風山、その奥の瓶ヶ森石鎚山までとてもよく見えていました!

なんなら石鎚奥の二ノ森まで見えてますね

この面々を一堂に会した眺めが得られるのは冠山くらいなのではないでしょうか?
以前ちち山に登った際も石鎚山は見えなかった記憶があります。

この日は平日で、登山客は自分より後に1組のみ。

冠山・平家平ともに絶景をひとり占めにしてコーヒータイムを楽しみました。

帰路はピストンで往路を戻りますが、積雪した急な尾根を降りるときに滑らないように注意したくらいで、何事もなく登山口まで戻ることができました。

お疲れ様でした

あとがたり

四国で屈指の人気山である平家平、いかがでしたでしょうか。

活動時間は4時間10分と休憩1時間といったところで歩行距離は8.2kmでした。

日本三百名山には選出されていないので四国外の方は知らないかと思いますが、非常に魅力的。

パノラマビューが素晴らしい平家平。気持ちいい稜線渡りで西に石鎚山系を一望できる冠山。
共に最高の登山となった1日でした。

登山初経験でもちょうど良いくらいのボリュームで、山の良さも十分満喫できると思います。
次回は今回同様にポピュラーな鉄塔経由のルートでも挑戦してみたいですね。

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それではまた次の記事でお会いしましょう。

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