我拝師山【香川/四国百名山】

こんにちはしこぐらBLOGです。

この記事では香川県善通寺市我拝師山について、登山に必要な情報を写真とともにお届けします。

善通寺五岳山縦走、通称空海トレイルで有名な山ですが、この記事では一座直登した記録を紹介しています。

※この記事の元になった登山は2024年8月です。

我拝師山
概要と見所

我拝師山(がはいしさん)
標高481.0m
香川県善通寺市吉原町
四国百名山・百山

我拝師山香川県善通寺市に位置する標高481mの山です。

空海トレイルとして親しまれる善通寺五岳山縦走コース(*1) では最高峰にあたります。

麓には四国八十八ヶ所第73番札所出釈迦寺があり、
山中にはその奥の院である禅定寺(捨身ヶ岳禅定) があります。

低山ではあるものの登りは険しいのが特徴。
弘法大師幼少期の逸話が有名な南壁の行場捨身ヶ岳が見所です。

*1
香色山・筆ノ山・我拝師山・中山・火上山。
美しい5つの山が連なることから屏風ヶ浦とも呼ばれ、トレイルランの大会が開催されている。

空海伝説

我拝師山は齢7歳真魚(まお) と呼ばれていた空海が修行をしていた場所と云われ、
断崖から身を投げた伝説から、南壁の険しい岩肌は現在も捨身ヶ岳 として祀られています。

それは、弘法大師が“真魚”と呼ばれていた7歳の時。
我拝師山に登り「私は将来仏門に入り、仏の教えを広めて多くの人を救いたい。私の願いが叶うなら釈迦如来よ、姿を現したまえ。もし叶わぬのなら一命を捨ててこの身を諸仏に捧げる」と、断崖絶壁から身を投じました。
すると、紫色の雲が湧き、釈迦如来と羽衣をまとった天女が舞い降り、雲の中で弘法大師を抱きとめました。
命を救われ、願いが叶うことを示された弘法大師は、青年になって我拝師山の山頂で刻んで安置し、堂宇を建てたといいます。

我拝師山 求聞持院 出釈迦寺

このとき空海がお釈迦様を拝んだことから我拝師山と呼ばれるようになったとか。

出釈迦寺の開基と名の由来もこの空海伝説に由来しているそうです。

登山口とアクセス

我拝師山へは単独登山のほか、五岳山縦走で登るコースも人気です。

この記事では出釈迦寺より奥の院経由で行場を経て山頂へ登り、反対側へ降りる周回コースを紹介しています。

この場合、麓の出釈迦寺参拝者用駐車場を起点として周回するのが良いでしょう。

出釈迦寺 第一駐車場

出釈迦寺には複数駐車場があります。
別途料金を支払えば奥の院手前まで車両通行もできるようですが、道は細くて急激に登る道です。
参拝登山をするならばこちらが最も適していると思います。

第一駐車場には自動販売機があります。
また第二駐車場手前にあるお手洗いを利用できます。

登山口から山頂まで、一部の区間を除いて通信会社の電波が使用可能です。

善通寺 参拝者有料駐車場

また、五岳山縦走で登る場合は善通寺付近の駐車場を利用することが多いでしょう。

香色山から火上山へ、もしくはその逆で歩きますが、どちらからでも我拝師山は1番の難所です。

コースタイムはロードを除いて5時間弱
それなりに体力を要するコースとなります。

我拝師山 登山マップ

出釈迦寺奥の院から山頂までの区間が霊域・行場です

  • 出釈迦寺の参拝者用駐車場より出発
  • 御神木や手水場を通りつつ舗装道を登る
  • つづら折りの世坂を登ると奥の院
  • お参りを済ませたら右脇より行場へ
  • 鎖場・捨身ヶ岳を越えて山頂へ
  • 急勾配の降りで大坂峠へ下山
  • 舗装道を歩き起点へ戻る

参考コースタイム

出釈迦寺 第一駐車場
〜 出釈迦寺奥の院 山門 (35分)
〜 出釈迦寺奥の院 行場入口 (5分)
我拝師山山頂 (20分)
〜 大坂峠 (35分)
〜 出釈迦寺 第一駐車場 (20分)

歩行距離 約3.7km
活動時間 約2時間
獲得標高 約450m

登山記録

それでは、実際に我拝師山へ登った際の記録をお届けします。

天候は晴れ、真夏8月の早朝のスタートです。

駐車場から

奥の院 参道

登山口より奥の院捨身ヶ岳禅定まで40分、歩行距離約1.3kmです。

出釈迦寺奥の院
捨身ヶ岳禅定

出釈迦寺奥の院へ到着です。
施坂御堂へのお参りや天空の鐘楼などを見てから行場へ向かいましょう。

奥の院の境内よりこんぴらさんの象頭山雲辺寺山などを眺められます。

Photography

※タップで拡大

御行場 捨身ヶ岳

行場へ入り50mほど鎖場のある岩肌を登ります。
空海が幼少期に身を投げたと伝えられる捨身誓願之聖地に到着します。
大師捨身尊像が祀られています。

聖地を越えると道が落ち着き、山頂まで続きます。

鎖場に慣れている方ならば特に問題なく登れるでしょう。
奥の院の山門から山頂までは20分程度です。

我拝師山 山頂

山頂は木々に囲まれており眺望はほぼありません。

山頂には三等三角点、諸願成就の大日如来像が祀られています。

起点から山頂までお参りの時間なども合わせて約1時間10分ほどです。
活動時間自体は50分ほど、歩行距離は約1.5km。

大坂峠へ下山

山頂を通過したら東側の大坂峠へと下山します。

ここはかなり急勾配で、特に登りだと難所です。
ところどころにロープが張られており、途中で1箇所筆ノ山を見渡せる休憩所があります。

大坂峠へ下山
降りだと難なく40分程度

今回はここで終了。
車道を20分ほど歩いて起点へと戻ります。

お疲れ様でした。

おまけ:集いの丘公園

大坂峠より下山する途中、筆ノ山のふもとに善通寺五岳の里 集いの丘公園があります。

ここは綺麗に整備された季節の花木の庭園、遊具、学習施設などがある公園です。
9時から開園されるため、帰りなどで休憩・鑑賞にちょうどよい場所となっています。

また駐車場も広く開放されているため、今回と逆コースで我拝師山に登る場合などは起点として用いることができるでしょう。

参考ウェブサイト → うどん県旅ネット

あとがたり

善通寺五岳山より四国百名山の我拝師山をご紹介しました。

低山ながら行場に急登と楽しめる要素が多く、香川の山らしい空海伝説にも触れられる魅力深い山です。

本記事で紹介したように我拝師山へ登るだけであれば割と手軽に挑戦できますが、歩き慣れている方でしたら五岳山縦走もおすすめです。

(筆者も一度挑戦したことがありますがその際は5時間20分ほどかかりました)

低山だからと侮ることのできない登山の魅力をたっぷり感じられます。

それでは今回もお読みいただきありがとうございました。

また次の山でお会いしましょう。

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