登山用救急セットに入れたいアイテム8選【初心者向け】
こんにちはしこぐらブログです。
この記事では、筆者が登山で実際に携帯している救急セットの一部について記載しています。
登山を初めて間もない方でも準備してほしい、使用頻度が高く入手しやすい優先度の高いものを8つご紹介しています。
既製品ファーストエイドキットももちろんお勧めです!
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これはどんな人に適した記事ですか?
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・登山はするけど、まだ救急キットを用意したことがない……。
・必要とは聞くけど、実際に何が要るの?という方に読んでいただければ幸いです。
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想定する環境は?
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四国の山レベルでの一般的日帰り登山です。
※クライミングや渓流登り、トレイルランもしくはテント泊を伴う登山など、危険度の高い登山においてはより十分な準備を考慮してください。またご自身の体質・傾向に沿った調整を心がけましょう。
記事の最後にある注意事項 も必ずお読みください。。
Contents
携帯すべき救急用品8選
以下は救急用品として優先度が高く携帯しやすいものばかりです。
さっそくご紹介していきましょう。
ちなみに筆者はどれだけ短時間の登山でも、これ以上にセットを削ることはありません。
必ずこれらが入った防水ポーチを携帯しています。
①消炎鎮痛薬
NSAIDsと呼ばれるものが代表的です。
ロキソプロフェン、イブプロフェンなどが主成分のものが多く流通しています。
膝痛や腰痛、捻挫などの急な外傷、熱中症による頭痛や眼痛など様々な状況で役に立ちます。
有名な副作用から、腎臓病や活動性の胃炎・胃潰瘍などがある方は使用注意です。
鎮痛作用のみであればアセトアミノフェンが主成分のものも良いでしょう(タイレノール©︎など)。
なお総合感冒薬に配合されている場合もありますが、成分内に眠気を催す成分が入っている場合もあり集中力の欠如に繋がりますので注意してください。
鎮痛剤に限らず、内服したことのない薬剤にはアレルギーのリスクはゼロではありません。
できるだけしっかりと平地で内服テストしておきましょう。
ロキソニンS プレミアムには無水カフェインが添加されています
②抗アレルギー薬
アレグラEX©︎ を代表とする第二世代抗ヒスタミン薬はドラッグストアでも買えるアレルギーの薬です。
主な使用用途は急性蕁麻疹の抑制、接触性の皮膚炎・虫刺症、かゆみなどへの対策です。
もともと花粉症がある場合は持参している方も多いかもしれませんね。
副作用の出にくい成分が商品化されていますが、眠気や集中力低下が起こる可能性がありますので、こちらも平地で事前に試してみることをお勧めします。
抗ヒスタミン薬はさらに新世代の成分もあります
花粉症の方などは医療機関で処方を受けるのがお勧めです
③テーピング
代表的な応急処置用品です。
捻挫などにおける固定処置を行うのに必要です。
痛めた関節周辺の負担を軽減して痛みを緩和し、活動継続や下山までのつなぎとして有効です。
ただししっかりテーピングするのは結構練習が必要です。
購入したらYouTubeなどを参考にして足首の固定だけでも練習しておきましょう。
実際にテーピングした後に下山しないといけません
持参するのは伸縮性が多少あるものがいい派です
選外❶:アイシング
テーピングをして活動継続できる程度の怪我であれば良いのですが、骨折などの場合にはよりしっかりとした応急処置が望まれます。
アイシングは様々な外傷に有効ですが、想定して持参するのはなかなか難しいうえに冷たいまま保持しておくのは実際困難です。
スプレーなどによるアイシングは効果に疑問があること、大きさ・重量より選外としています。
選外❷:サムスプリント
サムスプリントは緊急時用のシーネ(副木) で、骨折時などに使用するものです。
もちろんあるに越したことはないのですが、自分1人で処置するのはなかなか困難であり、大きさ・重量的にも常備するのは現実的でないとして選外です。
ちなみに中の人は実際に登山の際に携帯したことはないですが、意識高めのブログ記事には必携と書かれていることもあったりします。
コース内容によって予想される事態によっては重度の怪我にも対応できるようにしておきましょう。
ここまで準備していたら素晴らしいですが……
山行の難易度・強度などによって携帯する道具は取捨選択しましょう!
④絆創膏・ガーゼ
挫創や擦過創(創は皮膚の損傷を伴うきずのこと) への処置道具も必須用品のひとつです。
消毒液を使用する方も多いですが、消毒よりも洗浄が重要であるといわれていますので余分な水があればよいと考えています。
十分な水で創部を洗いながら清潔なガーゼで軽く擦って目にみえる汚れを落とし、拭き取ってから絆創膏を貼りましょう。
絆創膏はキズパワーパッド©︎のようなタイプよりも通常のガーゼ付きのものが汎用性が高く受傷した直後にはお勧めです。
間接可動部に近い創の場合は伸縮包帯があるとより良いです。
その他、合わせて持っておくと便利な道具としては処置用手袋(介護用など) を持っておくとよいです。
消毒液があっても汚れている手の場合はそれだけでは不十分です。
ある程度防水仕様のものがお勧めです
⑤ステロイド軟膏
皮膚の発赤・腫脹・かゆみなどに対して使えるほか、炎症の強いキズや打撲の患部にも使用できます。
主に虫刺症や皮膚炎(かぶれ) に対して有効です。
軽量で小さいため常に携帯しています。
市販のものだとリンデロンがお勧めです
選外❸:ポイズンリムーバー
アウトドア用救急セットとしてまとめて売られている商品の中によく含まれているポイズンリムーバー。
吸引式の抽出器具ですが、推奨される状況はマムシ咬傷など限られた場面のようです。
ハチ刺傷において推奨している文献は確認できませんでした。
山域によっては念のため携帯してもよいでしょう。
⑥毛抜き・トゲ抜き
これも軽量かつコンパクトであることより迷いなくセットに入れています。
木片などの刺創や虫刺症の際に使用します。
軽量で小さいものはあって困ることはありませんものね。
⑦サージカルテープ
生傷に用いるかどうかは好みではありますが、かなり汎用性の高い肌に直接貼れるテープ。
湿疹のある場所、治りかけの傷の上から貼ると綺麗に治ったりもします。
登山にもっていっている人は少ないかもしれませんが、筆者は普段からバッグに入っている便利な一品です。
⑧ホイッスル
四国ではあまり熊鈴の出番はなく、あまりつけている方もいらっしゃいませんが、ホイッスルは携帯することをお勧めします。
ホイッスルは万が一遭難・滑落した際に居場所を知らせるのに活躍したり、獣避けとしても使用できます。
チームで活動する上では同じものを持っておくなどの工夫も有効ですね。
注意事項
①薬剤アレルギー・副作用の可能性にご留意ください。
実際にアウトドアで携帯する薬剤は、必ず事前に自分の体に適しているか安全な状態で判断するようにしてください。
②十分な装備・準備をしていても不測の事態に陥る可能性はあります。計画に応じて見直すようにしてください。
③ここで記載している内容のほか、緊急避難用のタープや雨・冷え対策、GPSのほか登山保険やココヘリへの加入、登山届の提出など安全性の高い登山に努めましょう。
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お読みいただきありがとうございました。
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