石墨山【愛媛/四国百名山】

こんにちはしこぐらBLOGの四国グラフィです。

この記事では愛媛県東温市石墨山について、登山に必要な情報を写真とともにお届けします。

※この記事の元になった登山は2023年7月です。

石墨山 概要

石墨山(いしずみやま)
標高1456.5m
愛媛県東温市
四国百名山・百山

写真は登山道中より山頂を眺めて

石墨山について

松山市から東温市の南部にそびえる皿ヶ嶺連峰(東温アルプス) の東端。
また同連峰の最高峰でもあるのが石墨山です。

植生に恵まれとても歩きやすい皿ヶ嶺と比較すると登山者は少ないですが、石墨山山頂は石鎚山方面を中心に眺望が広がり、久万高原や高縄半島を一望できます。

唐岬の滝付近の石墨山登山口から山頂まで2時間弱
東温市の隠れた名山といえるでしょう。

伝説:石墨山物語

この山麓には赤鬼法制院という怪力無相の修験者が住んでいたとの伝説があります。
法制院は身の丈七尺余りの巨漢で、胴回り一尺五寸もの大蛇を退治したり、1人で山崩れの落石を受け止め災害を防いだりしたといわれています。

法性院は妻の死後にこの石墨山にて入定し、ひたすら鐘を鳴らし念仏を唱えました。

二十一日目に鐘の音が途絶え修験者らしい往生を遂げ、発見した部落の人々により彼を石墨大権現として本村に祀り立てたそうです。

今も山頂付近の岩陰の祠に彼の遺骨が納められているといいます。

参考;愛媛県生涯学習センター
website

周辺の名瀑

石墨山の登山口付近には唐岬の滝白猪の滝の名瀑が位置しています。
県外から遠征の際は、登山前・登山後にこちらも合わせて楽しむのもお勧めです。

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白猪の滝(準備中)

唐岬の滝【四国の滝探報/愛媛】

唐岬の滝は愛媛県東温市の滝です。下からは一部しか眺めることができませんが、全7段で優雅に流れ落ちる総落差114mの大きな滝。その美しい姿から女滝とも呼ばれています。

石墨山 登山口

石墨山への登山口は現在主に2ヶ所が使用されています。

  • 石墨山登山口(唐岬の滝付近)
  • 白猪の滝登山口

この記事では唐岬の滝付近の登山口から登った記録をお届けしています。

石墨山登山口 (唐岬の滝付近)

唐岬の滝への入口付近に登山口があります。
観瀑のための道とは異なり、車道を少し登った場所にありますのでご注意ください。

写真の看板に向かって左手に降りる道がありますが、そちらは滝への遊歩道です。
車道を20mほど歩いて登ると右手に登山口があります。

唐岬の滝の看板・公衆トイレ付近に数台駐車可能です。

登山口付近はほぼ圏外で、登山道中も主要通信会社の電波は全体を通じて不安定です。

アクセス

松山市より自動車でおよそ1時間ほど、国道11号線より国道494号線沿いの唐岬の滝を目指します。
石鎚スカイライン方面の看板に従い進むと良いでしょう。

逆方面の面河渓側から走行するのは距離的にあまりお勧めしませんが、その場合は通行止め情報に注意しましょう。
2023年現在、黒森峠周辺での道路工事が行われています。

冬期でも松山市方面からは基本的にアプローチ可能ですが林道の凍結に注意しましょう。
なお白猪の滝は冬には見事な氷瀑となることで有名です。

Google Map

唐岬の滝 石墨山登山口付近

コースマップ

・石墨山登山口よりつづら折りに登り割石峠分岐へ。
・尾根へ向けて切り返して登り、肩に乗る直前にはサイドロープの張られた急登(四国三大急登のひとつ) を越えます。
・尾根に乗ると山頂へ向けて南へササ原を歩きます。

およそ2時間弱での登頂が見込めます。

(往路)
石墨山登山口
〜割石峠分岐 (30分)
〜急登開始 (30分)
〜尾根肩到着 (15分)
〜大岩 (20分)
石墨山山頂 (10分)
登頂まで
活動時間 1時間45分 (+休憩10分)
歩行距離 2.7km

(帰路)
石墨山山頂
〜尾根肩 (25分)
〜法師山 (20分)
〜白猪山 (20分)
白猪峠分岐 (15分)
〜白猪の滝分岐 (30分)
〜石墨山登山口 (30分)

合計
活動時間 4時間5分 (+休憩25分)
歩行距離 7.4km
獲得標高 800m

下山では法師山・白猪山を越えて白猪峠に至り、周回する形で登山口に戻ることもできます。
一部白猪の滝からのコースと重複していますが、全体的に藪が濃く長いので、足元が悪い時は素直にピストンしたほうが良いかもしれません。

登山記録

それでは実際に石墨山に登った際の記録をご紹介します。
夏の蒸し暑い日、天候は晴れ。

石墨山登山口より

唐岬の滝入口の看板・歌碑付近のスペースに駐車してスタートです。

看板に向かって左手に進むと滝方面への道が続きますが、石墨山登山口は別方向なのでご注意を。

舗装道を20mほど登れば小さく看板で示されています。

ここから石墨山山頂まで3.5kmです。

割石峠分岐まで

序盤の道は歩きやすく落ち着いています。
しっとりと落ち着いた道をつづら折りで登ってゆきます。

1ヶ所倒木が道を塞いでいましたが問題なく通過。

植林帯の中を進んでいくとまばらに背の低いササが足元を覆いはじめます。

石墨山は山頂付近は濃いササ原が見ものですが、結露している可能性もあるので夏場でもゲイターなどでの対策が望ましいです。

30分ほど歩けば割石峠分岐へ到着です。
直前で左手に見える小屋は東温高校山小屋だそうです。

東方向の割石峠方面はかつて物資輸送に用いられていた黒森街道・黒森峠へ続く道ですが、現在は荒れています。

看板に従って尾根の肩部分へ向けて登ってゆきましょう。

石墨山登山口より約800m、30分です。

割石峠分岐~尾根の肩まで

右手に切り返して尾根を目指して登ります。

この区間は道も落ち着いており、立ち止まることなく歩いていけるでしょう。

後半になるにつれて登りがキツくなり、肩の高さまでのササに覆われてきます。

尾根に乗る手前の100mは本コース最大の急登を迎えます。
ここは四国三大急登に数えられることもあります。

再度ロープが張られていますが、ところどころ不安定な場所もあり。

足元には木の根が露出していたり不安定だったりするので注意して登りましょう。

登り終えると視界が開け、ササの濃い稜線に出ます。
ここが石墨山尾根の肩部分にあたります。

南方向には雨乞山などの高知県方面の山並が。

振り返って左手には、皿ヶ嶺連峰として繋がる法師山白猪山などが見えています。

ここから南に突出した位置にある石墨山山頂へ渡っていきます。

割石峠分岐から尾根に乗るまで約1.1km、50分です。

石墨山山頂へ

最後まで周囲を木々に囲まれたササの道が続きます。
軽いアップダウンを経て緩やかに標高を上げてゆきます。

半分を越えたあたりで1ヶ所眺望の良い大岩があり、ここからは石鎚山西ノ冠岳を見通すことができます。

ここから進行方向に見えるのが目指す石墨山山頂、やっと姿を見ることができます。

夏は山頂付近にササユリの花を見ることができるかもしれません(7月上旬ごろがいいようです)。

尾根の肩に乗ってから約900m、30分程度で山頂へ到着です。

石墨山山頂

およそ1時間55分、歩行距離2.7kmで登頂です。
石墨山の山頂は標高1456.5m

山頂は狭いですが石鎚山方面を中心とした眺望があります。

足元に二等三角点あり (点名 石墨山 1455.99m)。

石鎚山堂が森西ノ冠岳越しに姿を見せています。

普段四国中心部の山々から眺める石鎚山と違って、西からの姿もまた美しいでしょう。
西ノ冠岳、二ノ森手前の五代の別れの間に弥山山頂が見える格好になります。

景色を眺めながら休憩したら往路を戻ります。

急登を降り返す時は十分お気をつけて。お疲れ様でした。

※ちなみに書籍には久万高原町の奥段・本村などからの登山道も記載がありますが、山頂から軽く道を探すだけでも大変苦労しましたので一般の登山者にはハードルが高そうです。

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白猪峠経由での下山ルート

実際はこの日縦走して白猪峠まで進み、白猪ノ滝分岐を経由して登山口へ戻っていますので軽くご紹介しておきます。

尾根の肩へ戻ったら、まずはその先へ見えている法師山へ向かいます。

足元は先ほどまでと同じく背の低い濃いササに囲まれています。

20分ほど歩けば法師山へ到着。
標高は1310m、プレートで示されています。

ここはさほど問題ないでしょう。

法師山から白猪山方向への下りはやや急で、一部ロープが張られています。

ここは道もわかりにくく複数踏み跡がありますのでGPSをこまめに確認しましょう。

順調に歩けば15分ほどで続いての白猪山の山頂です。
三角点と山頂を示すプレートが置かれています。標高1201.5m。

白猪山から白猪峠の三叉路へもまずまずの下りを通ります。
背の高いササに囲まれて足元も滑りやすいので転倒しないようゆっくりと進みましょう。

白猪峠の手前にはお地蔵様が祀られており、ここを越えると薮漕ぎも終わりです。

三叉路で少し休憩してから進路を右手にとり、白猪ノ滝分岐方面へ進みます。

白猪の滝分岐への道はトラバース道です。

さほど狭くはありませんが、躓くと滑落しそうな場所もあります。

白猪ノ滝分岐は看板で示されており、ここからは水場を越えて唐岬の滝方面を戻ります。

白猪の滝分岐から唐岬の滝方面へは看板が多く建てられています。
作業用道も交差していますが迷うことはなさそうです。

白猪峠より分岐までおよそ1km、30分。
白猪ノ滝分岐より登山口までおよそ1.1km、40分程度です。

この日は雨の翌日の猛暑の日であり、周回コースはわかってはいたもののなかなか大変でした。

夏は薮が濃く下りでぬかるみ冷や冷やする場面もありましたので、こちらのコースで挑戦する場合は天候条件をしっかりチェックしておきましょう。

白猪の滝コースだと、登山口から白猪の滝分岐までおよそ1時間ほどが追加になります。
ピストンでもそれなりに長い行程になりますので、準備を怠らずに臨んでください。

あとがたり

東温アルプス最高峰、石墨山の記録でした。

穏やかな山容ですが急登ありアップダウンあり、深いササの道を行くのが楽しい山歩きです。

この記事でご紹介した往路のコースは初心者の方でも盛夏を除けばお勧めできますので、周辺の滝と合わせてぜひお楽しみください。

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それでは今回もお読みいただきありがとうございました。

また次の山でお会いしましょう。

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ver1.0 2023.8.30.
ver1.1 2026.4.14.

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本記事をお読みいただき有難うございました
また次の記事でお会いしましょう

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