寒霞渓・星ヶ城山【四国百名山】
Contents
三笠山・星ヶ城山へ
阿豆枳島神社
小豆島の神である祖大野手比売(おおぬでひめ) を祀るのが阿豆枳島神社です。
鳥居をくぐって左前方に見える参道を進むとすぐ、右手の石段を登った先に拝殿・遥拝場があります。
右手正面の芝生の登りを進むと三笠山広場へショートカットできます。




星ヶ城山の山頂には東峰・西峰にそれぞれ阿豆枳島神社として祭神が祀られていますが、その拝殿はここ三笠山の山頂直下に存在しています。
島の平和や繁栄を願う例大祭が毎年9月にこの拝殿と星ヶ城山頂で行われているそうです。
ちなみにかつて小豆島も「あずきじま」と呼ばれていたそうです。
現在の「しょうどしま」の呼称となったのは鎌倉時代とのこと。
↑写真3枚目の拝殿奥より、参道石段を直進した道に合流することができます。
道なりに進んで三笠山の山頂広場へと向かいます。
三笠山山頂
阿豆枳島神社拝殿を通過し、広葉樹に囲まれた芝生の広場に到着するとそこが三笠山山頂です。ロープウェイ駅に人がいっぱいでも、ここは人も少なくのんびりと休憩できます。
東屋とベンチが数台あり紅葉の時期は特に美しく、よく日が当たるおすすめな場所です。


なお小豆島にはニホンザルの群れが生息しており、この三笠山頂周囲や第四景老杉洞などで見ることができるやもしれません。
老杉洞のニホンザル群は県指定天然記念物になっています。
野生動物ですので、仮に出会えてもくれぐれも注意して。
星ヶ城山 西峰
三笠山から奥へ進んで星ヶ城山を目指します。
星ヶ城山は西峰・東峰があり、最高地点および一等三角点は奥の東峰にあります。
東峰までは三笠山よりおよそ50分ほどの山歩きです。
まずは西峰を目指して歩いていきましょう。
前半は舗装された緩やかな登りを進んでいきます。
25分ほど天然林の間を歩き、左手に星ヶ城神社をみれば間もなく看板の立つ分岐があります。


西峰への近道と迂回路が分かれていますが、右手へ進んで西峰をまっすぐ目指すのがよいでしょう。
5分ほどで西峰阿豆枳島神社があり、ここが星ヶ城山西峰です。
目の前には瀬戸内海が広がります。


星ヶ城山 東峰へ
続けてあと一息の東峰へと歩きましょう。
穏やかな道が続きます。
塹壕跡(土壇) や人口井戸跡などを目にしながら、15分も歩けば東峰へ到着です。


東峰には東峰阿豆枳島神社のほか、一等三角点に加えて祭祀遺構の塔が立つのが印象的です。
その周囲にも烽火台・東の出隅・居館跡などの史跡が数多く残ります。

祭祀遺構


"星ヶ城山"
標高816.11m
小豆島唯一の一等三角点
瀬戸内海を目の前にベンチで休憩です。
晴れた日の穏やかな瀬戸内海を眺める景色は最高です。
Movie : 星ヶ城山 東峰より



下山・裏八景の道
来た道を戻りロープウェイ山頂駅付近から今度は裏八景の道を歩いて下山します。
裏八景の道へは、公衆トイレに向かって左手の木陰に案内板があります。

こちらも道は石畳になっていますが、歩行者も比較的少ないためか落葉や枯枝で少し荒れています。
石門洞に近づくと落ち着きますが、足元に注意して降っていきましょう。

鹿岩と松茸岩
裏八景の最初は鹿岩および松茸岩です。
特に松茸岩は間近で見ることができ、その先には瀬戸内海の眺望があります。
ここにはベンチも設置されているので、山頂g混雑している場合などはここで休憩するのも良さそうです。

同じくここから振り返って見えるのは鹿岩。
むしろラクダやキリンに見えると思ったら実際にそう案内に書かれてありました。

石門・石門洞
続けて山頂から約1km歩いた地点。
裏第三景の石門、続けて小豆島霊場18番札所石門洞(せきもんどう) に到着です。
石門は自然が作った大岩のアーチ。
それを木々が覆い光がさす光景は見事です。

石門洞はかつて行場として使われていた、洞窟を利用して建てられた寺社。
弘法大師がかつてこの地の洞窟で修行をしたことより大師洞と呼ばれて信仰を集めたといわれています。
階段を登った先に祈り場があり、本堂内部も洞窟の岩壁が露出したそのままが用いられています。
寄せ石造りの不動明王像は日本一とも呼ばれています。


境内にはモミジの木が多く、紅葉の時期は特に見事。
境内までの道も含めて紅葉谷として紅葉の名所となっています。

石門洞の紅葉
猪谷登山口へ

石門洞を過ぎれば綺麗な舗装道が登山口まで続きます。
10分ほど歩けば幟岳、大亀岩、二見岩、螺貝岩の眺望所が固まって登場。


あとは登山口まで歩き切りましょう。
猪谷登山口まで降りたら、紅雲亭まで15分ほど車道を歩いて起点に戻ります。


石門洞への石標が目印
予習していても一度で全ての見どころを楽しむのは難しい盛りだくさんのコース。
毎年歩いても飽きることのない、素晴らしい場所でした。
お疲れ様でした!
寒霞渓・小豆島
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あとがたり
小豆島寒霞渓の周回コース登山をお届けしました。
有名で観光客も多い場所ですが、星ヶ城山まで登る方はさほど多くもないと思われます。
山頂駅付近の展望所や三笠山から眺める渓谷美はもちろん、歴史ある星ヶ城山の史跡もあわせて歩いて楽しんでみてはいかがでしょうか。
また小豆島には寒霞渓以外にも数々の名所があり魅力がたくさんです。
日程としては日帰りも可能なコースではありますが、宿をとりゆっくりと楽しまれることをお勧めします。
それではここまでお読みいただきありがとうございました。
また次の山でお会いしましょう。
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ver1.1 2022.12.1.
ver1.2 2025.11.23.








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